身体教育学コース スタッフ紹介 コースのWEBサイト
山本 義春(やまもと よしはる) 教授
教育生理学
生体情報や健康関連情報のデータ分析が専門です。研究面では、教育や医療のフィールドを念頭に、データを如何に取得するか、どのように分析するか、結果を如何に解釈するか、健康リスクの評価や予防介入にどのように活かすか、といった問題について、生理測定、信号処理、モデリング、統計解析などの立場から考究しています。扱うデータは、標準的な生理測定データに加え、行動・社会医学的情報まで多岐にわたります。教育面でも、多様な興味関心を持つ学生や研究者に、情報化社会に相応しい専門的かつ総合的な「分析力」を身につけてもらうことを目指しています。
佐々木 司(ささき つかさ) 教授
健康教育学
人間の「こころと体」の成長・発達に影響する遺伝的・環境的諸要因について,精神科医としての経験も活かして研究活動を進めたいと考えています。ちなみに,人の成長・発達には心理社会的要因とともに生物学的要因の役割も非常に大きいのですが,これを総合的に理解して社会で活躍できる人材を育成していきたいと思います。研究の具体的課題としては,24時間社会化に伴う睡眠・覚醒リズムの変化とその成長・発達・健康維持への影響,胎生期の環境やゲノムのvariationが成長・発達に及ぼす影響等を当面扱っていきたいと思います。また,高等教育の現場をとりまく様々な問題が学生・教職員の心身の健康にどのような影響を与えているかについても研究を進める予定です。
多賀 厳太郎(たが げんたろう) 教授
発達脳科学
ヒトの運動,知覚,認知が,脳と身体と環境との動的相互作用を通じて生成される原理を探っています。特に,胎児や乳児の発生・発達過程に焦点を当て,生得性,複雑なシステムの発展法則,環境への適応性,自発的な情報生成機構などを明らかにしたいと考えています。行動計測,心理実験,脳の構造・機能イメージング,非線形動力学モデリングと計算機シミュレーションなどを行っています。
野崎 大地(のざき だいち) 教授
身体教育科学
我々の身体運動をささえる神経系・筋骨格系は極めて冗長な特徴を有しています。例えば単一の関節を曲げ伸ばしする運動にさえ,膨大な数の脳,脊髄の神経細胞,複数の筋が関与しているのです。動作分析,(誘発)筋電図,脳波,脳磁気刺激,fMRI,ロボットアームをもちいた運動学習パラダイムなどの手法を用いて,このような冗長性のもと,ヒトの精緻な運動がどのように実現され,また獲得されていくのかを明らかにしたいと考えています。
東郷 史治(とうごう ふみはる) 教授
教育生理学
我々の生活習慣は身体そしてこころの健康と密接に関連します。さまざまな環境のなかで多様化しつつある心身の健康問題の背景を明らかにし、その対応策を検討するために、身体活動、睡眠、休息と疲労、概日リズム、栄養といった日常生活を構成する基盤となる事象に関する研究を実施しています。とくに、生理学、生体情報学などの手法を用いて、実験およびフィールド調査を実施し、幅広い年代でのその実態を明らかにしたいと考えています。
森田 賢治(もりた けんじ) 准教授
身体教育科学
スポーツや楽器演奏の習得において、成功や失敗の経験からいかに学ぶか、またその過程で自らをいかに動機付けるかは重要な問題です。また、スリルを楽しいと思うか怖いと思うか、あるいは動作を面倒に感じるか心地良さを覚えるかなどは、経験、心身の状態、そして人によっても異なります。これらの根幹にあると考えられる脳と身体における学習と情動のメカニズムを、生物学的知見に基づく数理モデリングと、行動・生理・脳機能イメージング実験等を用いて、明らかにしていきたいと考えています。
林 拓志(はやし たくじ)助教
身体教育科学
ヒトの唯一のアウトプットである身体運動を研究対象にしています。例えば,歩行時に,どのように脚を動かすか考えたり,どちらの脚から動かすか考えたりする必要はありません。このような潜在的に処理される身体運動の実行原理を,理論と実験の両輪から解明したいと考えています。特に,全く新しい運動制御・学習パターンの発見が鍵となると考え,他分野で培われてきたアイディアや知見を柔軟に取りいれて,多角的に研究を進めています。