教育実践・政策学コース
コースの特色・内容
教育実践・政策学コースは,教育という現象あるいは作用の本質を「現場」と「制度・政策」の関係を通じてとらえる研究領域です。他のコースが人文・社会・自然科学の個別の方法を重視しているのに対して,本コースは対象に即した現実的なアプローチにより,対象に迫ることを目指しています。ここで「現場」とは,(1)保・幼・小・中・高で展開される教育実践,(2)地域や公民館・図書館・博物館・文化ホールなどの施設で行われる文化活動や社会教育活動,(3)教育法や教育制度,(4)教育委員会や文部科学省の行財政政策,そして,(5)地域における市民の自主的,相互的な学びの実践と場,(6)民間の生涯学習や職業教育,遠隔教育などの教育事業,(7)メディアやインターネットを通じた情報環境がもつ不定形の教育作用など,多様な形態のものを意味しています。
カリキュラムにおいては,「教育行財政学」「学校教育学」「社会教育学」「図書館情報学」の4分野で体系的な知識を身につけます。基礎演習と演習では研究と学習の基本技術を修得するほか,学習者自身が現場を経験することを重視しており,見学,実習,観察,調査を日常的に行っています。学芸員や司書,社会教育主事などの資格科目を提供していることも特徴のひとつになるでしょう。
就職・進学先は,大きく教育現場および公務員,民間企業,大学院に分かれます。中央省庁あるいは都道府県,政令指定都市の公務員志望者が多い点も本コースの特徴です。