心理教育相談室
心理教育相談室について
当相談室は,心理的な問題への援助に携わろうとする大学院学生の実践的な研修の場として設置された,本研究科附属の相談機関です。1957(昭和32)年に開設され,1983(昭和58)年に旧文部省に公的な相談・研修機関として認可されました。ここでは,臨床心理学コースの教員による幅広い指導が行われています。
この施設は,教育相談機関や精神保健相談機関,病院などで援助実践に携わる心理専門職を目指す院生や,臨床心理学的な実践的研究者を目指す院生にとっての学びの場になっています。具体的には,発達障害,不登校,非行,対人関係など心理・行動上の問題をかかえた子どもや成人を対象に,カウンセリング,プレイセラピー,保護者面接,コンサルテーションなどの相談活動を行っています。また,公認心理師や臨床心理士の養成施設としても機能しています。
当施設の相談員となるのは,臨床心理学の専門教育訓練を受けている教育学研究科の大学院生です。相談員は,スーパーバイザーの指導を受けながら実際の相談に当たります。それ以外に,毎週ケースカンファレンスが開かれており,事例の見立てや対応について幅広い視点から検討していきます。
相談員の中には,修士課程修了後,相談機関などに心理職として就職する人もいますし,博士課程に進学し,外部の相談機関や病院,学校などで実践経験を積んで援助専門職としての技量を高めつつ,実践的な研究を進めている人も大勢います。