2023年4月1日より、「バリアフリー教育プログラム」は「ダイバーシティ・インクルージョン教育プログラム」に名称を変更しました。
「バリアフリー教育プログラム」の内容を確認したい方は、下記URLをご確認ください。
https://www.p.u-tokyo.ac.jp/cbfe/education/barrier-free-education
名称変更に関する説明
背景と理由
バリアフリー教育プログラムは開設当初から、狭義の「バリアフリー」にとどまらず、様々な社会的マイノリティの生きづらさを構成する諸要因を探究するための多角的・学際的なカリキュラムを展開してきました。また、履修学生の関心も、ジェンダー/セクシュアリティ、エスニシティ、経済格差等、幅広い射程を含んでいました。
こうした中、東京大学では「UTokyo Compass」及び「東京大学ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を策定し、全学的に「多様性・包摂性」を高めるキャンパスの構築やカリキュラムの展開を打ち出しました。これは、本プログラムの趣旨や内容に合致するものです。
そこで、本プログラムについても、後期課程教育においてより充実したカリキュラムを幅広く提供していくことを目的に、ダイバーシティ・インクルージョンの観点から見直しを行い、2023年度から「ダイバーシティ・インクルージョン教育プログラム」という名称で新たなスタートをきることにしました。
主な変更点
受講学生にとっての履修の継続性を担保する観点から、プログラム内容については、以下の変更にとどめます。
(1)選択必修科目(コア科目)における「A群・B群」の区分を撤廃することで、修了要件を緩和します。
* 2022年度までに「バリアフリー教育プログラム」の「コア科目A群」「コア科目B群」として取得した単位は、それぞれ「ダイバーシティ・インクルージョン教育プログラム」の「コア科目」の単位と読み替えられます。
(2)プログラム名称と対応させるため、「コア科目」の「バリア・スタディーズ」を「ダイバーシティ・インクルージョン概論」に名称変更します。
(3)「ダイバーシティと社会」を「一般科目」から「コア科目」に移行します。
* 2022年度以前に単位取得した場合の科目区分は「一般科目」となります。
* 2023年度以降に単位取得した場合の科目区分は「コア科目」となります。
(4)2023年4月1日から変更後の名称で修了証を発行します。
* ただし、2022年度までに「バリアフリー教育プログラム」の修了に必要な単位を1科目以上取得した学生については、希望する場合、「バリアフリー教育プログラム」でのプログラム修了証の申請を受け付けます。
プログラム概要
障害者・女性・性的マイノリティ・外国にルーツを持つ人々等、社会の中で周縁的な位置に置かれているマイノリティが直面する社会–文化–心理的バリアを抽出・分析・可視化し、その解消に向けた方策を探究する知性は、多様性を包摂する社会に生きる私たちにとって不可欠な知的基盤です。
本プログラムでは、多様な社会的マイノリティに関わる諸分野の研究の成果を活かし、誰もが生きやすい社会を創ろうと構想し実行することのできる市民の育成を目指し、学部の枠組みを超えた学際的な科目群から成るカリキュラムを展開します。
履修について
履修対象
東京大学の学部後期課程(3〜4年生)が対象ですが、大学院生も履修できます。
履修方法
対象科目をUTASによりWebから履修登録してください。
※他学部の科目も、通常の科目と同様に登録できます。
修了要件
- 開講科目中、選択必修科目(コア科目)を含む12単位以上(うち、「コア科目」の中から2科目以上を履修)を取得した学生に、修了証を交付します。
- ただし、修了証取得には在学している学部を卒業又は大学院を修了(博士課程満期退学を含む)することが要件です。
- プログラムの修了に必要な単位を取得しても、学部卒業・大学院修了(博士課程満期退学を含む)ができなかった場合には修了証は交付されません。
- また、修了証の交付にあたっては、申請手続きが必要です。詳しくは以下の「修了証の発行」欄をご確認ください。
※修了証の取得を目的とせずに、個別の科目のみを履修することも可能です。
修了証の発行
- 部局横断型教育プログラムの修了証は、学部卒業、大学院修了(博士満期退学を含む)の時期に、各横断型教育プログラムの修了要件を満たした者で、かつ修了証の申請手続きを行った者に対して交付されます。
- 部局横断型教育プログラムの修了要件を満たしていても、学部卒業、大学院修了(博士満期退学)ができなかった場合は、修了証は交付されません。また、学部卒業、大学院修了の時期に、修了証申請を行わなかった場合も、修了証は交付されません。
- 申請者のうち、修了証交付の要件を満たせなかった者への連絡は行いません。
- 修了証申請手続きは、卒業、修了または博士満期退学を予定している学生が対象となります。9月卒業の場合は5月ごろ、3月卒業の場合は前年の10月ごろに申請手続きの案内がUTASや当サイトで告知されます。申請時期は1か月程度しかありませんので、卒業年度の場合はご注意ください。
2024年度開講科目
※ 科目は、科目名だけでなく、「時間割コード」等もご確認ください。指定された時間割コードと異なる時間割コードで単位を取得された場合、本プログラムの単位として認定することができません。
コア科目
開講科目名 | 時間割コード | 開講学部 | 担当教員 | 単位 |
---|---|---|---|---|
ディスアビリティ・スタディーズ | 09249903 | 教育学部 | 星加 良司 | 2 |
多様性と経済 【2024年度は非開講】 | 経済学部 | 松井 彰彦 | 2 | |
バリアフリー総論 | 09249904 | 教育学部 | 熊谷 晋一郎 他 | 2 |
ダイバーシティ・インクルージョン概論 (旧バリア・スタディーズ) | 09241402 09242421 09245413 | 教育学部 | 小国 喜弘 他 | 2 |
ダイバーシティと社会 | 09249905 | 教育学部 | 星加 良司 飯野 由里子 | 2 |
一般科目
開講科目名 | 時間割コード | 開講学部 | 担当教員 | 単位 |
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心の健康科学 | 02256 | 医学部 | 西 大輔 | 1 |
福祉工学 | FEN-MX4b21L1 | 工学部 | 二瓶 美里 | 2 |
開発経済 I | 0702209-01 | 経済学部 | 澤田 康幸 | 2 |
社会学演習ⅩⅨ | 04244379 | 文学部 | 井口 高志 | 2 |
応用倫理演習IV | 04240084 | 文学部 | 井口 高志 | 2 |
表象文化論特殊研究演習II | 08C1126 | 教養学部 | 清水 晶子 | 2 |
認知行動科学と現代 【2024年度は非開講】 | 教養学部 | 井上 悠輔・武藤 香織 | 2 | |
日本地域特殊演習 | 08C2829 | 教養学部 | 外村 大 | 2 |
科学哲学演習I | 08D1007 | 教養学部 | 石原 孝二 | 2 |
応用倫理学特論II[科学技術論コース] | 08D1030 | 教養学部 | 石原 孝二 | 2 |
応用倫理学特論II[グローバル・エシックス] | 08F1009 | 教養学部 | 石原 孝二 | 2 |
特殊研究演習I[韓国朝鮮研究コース] | 08C2919 | 教養学部 | 外村 大 | 2 |
地理・空間基礎論 II | 08X1004 | 教養学部 | 横山 ゆりか | 2 |
特殊研究演習「ジェンダー論演習」 | 08C312205 | 教養学部 | 瀬地山 角 | 2 |
特殊講義II「アメリカ現代社会論」 【2024年度は非開講】 | 教養学部 | 土屋 和代 | 2 | |
質的心理学研究法 Ⅰ | 09245301 | 教育学部 | 能智 正博 | 2 |
質的心理学研究法 II 【2024年度は非開講】 | 教育学部 | 能智 正博 | 2 | |
安全・安心教育 | 09245314 | 教育学部 | 東郷 史治 | 2 |
比較教育学概論 | 09243103 09244102 | 教育学部 | 額賀 美紗子・北村 友人 | 2 |
教育臨床学概説 | 09241104 | 教育学部 | 大塚 類 | 2 |
フィールドワークの理論と実践 | 09242403 | 教育学部 | 額賀 美紗子 | 2 |
特別支援教育総論 Ⅱ | 09249212 | 教育学部 | 小国 喜弘 他 | 1 |
フェミニズム理論 | 09249906 | 教育学部 | 星加 良司・飯野 由里子 | 2 |
障害者の就労体験学習 —バリアフリー社会の可能性 | 09249923 09249909 | 教育学部 | 星加 良司 | 2 |
インクルーシブ社会のための実践知 | 09249907 | 教育学部 | 星加 良司・飯野 由里子 | 1 |
重度障害者の地域生活から学ぶ障害の社会モデル | 09249919 | 教育学部 | 小国 喜弘 | 2 |