沿革
教育学研究科内において活動していたバリアフリー支援チームを母体として、2009年4月に研究科附属センターとして創設され、翌2010年4月に「バリアフリーシステムの在り方について学問的な体系化を図ると共に、バリアフリーに理解をもつ人材を育成する」という東京大学の基本目標に即するものとして、研究科附属研究施設として承認された。
理念
「一人ひとりの違いが、その人が生活をする上での障害をもたらすことのない世界」を創り出すために、バリアフリーに関する教育研究の体系化に貢献する拠点形成を目指す。ある人が「マイノリティ(ないし障がい者)」であるということは、個々人のある種の「違い」が、その社会において「欠陥」として意味構築をされてきたことの結果である。
このように「マイノリティ」という存在が、文化的社会的に構築されてきたのであれば、それら文化社会の中に埋め込まれて差別を生み出してきた「バリア」を抽出し、記述し、顕在化することで、さまざまな専門領域の人々が力を合わせて「バリアを乗り越える」ための解決法を生み出すことが可能になる。