在学生の声
基礎教育学コース
4年 梶谷 明広
基礎教育学コースは、他の教育学部のコースと比べて哲学的・歴史的・人間学的な観点から教育を考えるという部分が最も大きな特徴だと思います。
皆さんにとって、「善い教育」とは一体どんな教育ですか。また、歴史上著名な学者達は「教育」をどのように考えていたのでしょうか。そもそも何故人は「教育」を受けるのでしょうか。このように、「教育」に関する話題は私たち誰もが考えうる身近なものなのです。それを哲学や歴史、人間学の視点から考えることが、基礎教育学コースの主な学習内容です。
本コースは「教育」をもっと深く考えたい人、「教育」に関する歴史を学びたい人、「人間」と「教育」の関係を追究しようとしている人には最高の環境と言えます。また、広く「教育」に関して学べるので、「教育」に漠然と興味を持ってはいるがまだ具体的な興味対象が定まっていない人にも適している環境と言えるでしょう。
教育実践・政策学コース
4年 島津 斉明
言ってみればこのコースは短編集のようなものです。
教育行政学、図書館情報学、学校教育学、そして社会教育学という性質の異なるさまざまな学問を、「教育実践・政策学コース」というひとつのくくりのなかに収めているのですから。
このため必修科目には自分の関心とは必ずしも一致しないものも含まれますが、そのお蔭で私たちはより広い視野と様々な視点を持って教育というものを見ることができます。更にそれぞれの学問に関心があるひとが集まっていることで、或る種サラダ・ボール的な独特の雰囲気が生まれています。
先生方も、院生の方も、私たち学部生もみな個性的でありながらお互いを潰すことなく共存することができる空気がこのコースにはあります。まったく “種類”の違う仲間が集まってゼミなどで議論をするのは単に刺激的であると言うばかりでなく、お互いに成長するための非常に良い機会です。このことがこのコースのまさに醍醐味だと言えましょう。
教育心理学コース
4年 鈴木 奈美
東京大学には心理学を学べる学部が複数あるので、それぞれの特徴をちゃんと知った上で選ぶといいと思います。
本コースの特色は、実際に人と対面して心というものを理解するという点にあると思います。授業の中では、カウンセリングや心理療法を体験したりするほか、学校の外では、幼稚園の子どもたちと遊んだり、中学校の授業や老人ホーム・養護学校の見学、家庭裁判所調査官のお話をうかがうなど様々な経験をします。実際に人と接し、現場に赴きながら学べることが、本コースの魅力だと感じています。
コースの雰囲気は和気藹々としていて、院の先輩や教授方との垣根も低く、卒論執筆などで困ったことがあるとすぐに助けてくれます。また、学科旅行が年に二度あり、飲み会もよく開かれます。大変なこともありますが、とても研究しがいのある分野ですし、教授や先輩・同期に恵まれた素敵な環境です。興味を持った方、ぜひ進学を考えてみてください。
身体教育学コース
4年 岡本 泰樹
近年叫ばれている健康問題の解決、ヒトの身体の謎の科学的解明に向けて、本コースでは、ヒトの身体・脳の仕組み・発達やそれらの相互作用、さらには心身の健康増進に関する現代的かつ先進的諸問題とその教育応用に関する研究を行っています。
学部生は、身体の構造・機能の理解、身体機能の研究手法、現代的な健康問題の理解など、研究の基礎となる部分を先生方や大学院生の先輩方から学んでいます。
授業は、発表形式や実習など学生参加型のものが多く、文理の枠を超えて集まった仲間が、自分の興味のあることを調べて発表したり、実験したりしています。また、飲み会やキャンプ実習などがあり、先生方、大学院生、学部生の距離が近いアットホームな雰囲気で、スポーツや芸術を愛する人が多く、皆、自分の好きなことに没頭しています。
楽しいキャンパスライフの中で、「ヒトの神秘」に迫ってみませんか?共に学ぶ仲間を待っています!
比較教育社会学コース
3年 浅松 珠江
比較教育社会学コース(通称‘比教社’)の最大の目玉は、なんと言っても調査実習ゼミです!自分で立てた仮説に基づいてアンケートを作成し、アンケート用紙を高校に送り、返ってきた結果を分析。論文にまとめ、最終的には研究成果を五月祭で発表します。頭だけでなく、手も足も使って調査を行う非常にアグレッシブなゼミと言えます!「大変なんじゃないの?」と不安に思う方もいらっしゃるかと思いますが、安心してください。教授やTAの方々が時に厳しい指摘を織り交ぜながら、優しくサポートしてくださいます!ゼミ以外にも、教育社会学、比較教育学、文化人類学など、社会の中の様々な事柄と関連させながら教育を捕らえていく興味深い講義が満載です。「教育」を様々な視点で学び、そして体感したい方はぜひ、比較教育社会学コースへいらしてください♪