バリアフリー教育開発研究センターでは、東京大学教養学部前期課程の学生を対象とし、2022年度のA2タームに「全学自由研究ゼミナール 教養のためのダイバーシティ・インクルージョン」を提供します。
授業概要
SDGs等においてインクルーシブな社会への転換が求められている中、日本社会では自分と異なる背景や特性を持つ他者に対する警戒感や排他的意識が根強く、しばしば社会問題として顕在化する現状にあります(ジェンダー平等へのバックラッシュやエスノセントリズムの台頭等)。
本プログラムでは、ダイバーシティ・インクルージョンに関する基礎的かつ実践的な思考を養うことを目的に、東京大学におけるダイバーシティ・インクルージョンに関する人文社会諸科学の知見を提供します。
授業の方法
本授業は全7回の講義により構成されます。
講義はZoomを用いたオンライン実施を基本とします。
使用言語は日本語です。
曜日・授業時間
金曜6限(18:45〜20:15)
スケジュール
第1回 | 12/2 | イントロダクション: 今なぜ「DI(ダイバーシティ・インクルージョン)」なのか | 星加 良司 飯野 由里子 |
第2回 | 12/9 | DIを考える上での基礎的視点: 「障害の社会モデル」という視座 | 星加 良司 |
第3回 | 12/16 | DIとアクティヴィズム: クィア・アクティヴィズムの歴史 | 飯野 由里子 |
第4回 | 12/23 | DIを実現するための法制度: 間接差別と合理的配慮 | 星加 良司 |
第5回 | 1/6 | DIとインターセクショナリティ: 「企業フェミニズム」の踏み越え方 | 飯野 由里子 |
第6回 | 1/20 | DIをめぐる実践の問題点: アンコンシャス・バイアス、マイクロアグレッション、共生社会 | 星加 良司 |
第7回 | 1/27 | 振り返り&ディスカッション | 飯野 由里子 |