【報告】大学院教育学研究科・教育学部留学生修学旅行
大学院教育学研究科・教育学部では、10月30日(水)に恒例の秋の留学生修学旅行を実施しました。今年度は鎌倉への日本文化や歴史に触れる日帰り旅行で、参加者は留学生18名、日本人学生チューター1名、客員研究員1名、牧野篤教授(国際交流委員会委員長)をはじめとする引率の教職員7名の計27名が参加しました。
朝8時に貸し切りバスで本郷キャンパスを出発し、秋空の下、目的地である鎌倉へ向かいました。車中は森田賢治講師(国際交流委員会委員)の司会で進み、牧野教授による挨拶に続き、参加者全員が挨拶・自己紹介を行いました。
9時30分頃にお茶体験を行う浄妙寺に到着しました。門をくぐると本堂まで一直線の延段があり、両脇に植えられた草花や木の中を茶堂・喜泉庵へと向かいました。日本庭園を眺めながら、点前の優雅な動きに目を奪われ、美味しい和菓子とお茶を味わいました。一同が同じ空間で一緒にお茶をいただくという貴重な体験をすることができたとともに、ゆっくりと時が流れる非日常のひとときを感じることができました。
次に訪れた、鶴岡八幡宮では高台からの景色を堪能しつつ、神殿にて2礼2拍手1礼という参拝時の作法を体験し、一人一人が願い事をしていました。その後、おみくじを引いたり、お守りを購入したりと、それぞれに過ごしていました。また、丁度、七五三参りの家族連れの参拝が多く、日本ならではの年中行事にも触れる機会ともなりました。午前中の日本文化体験の興奮に包まれ、参加学生と教職員が打ち解けた雰囲気の中で昼食に和食を取りながら交流が進みました。
昼食の後は鎌倉彫工芸館へと向かい、伝統的工芸品である鎌倉彫を体験しました。留学生は、初めて持つ彫刻刀に少し不安げな表情をしていましたが、いざ始めると思い思いの作品を黙々と仕上げていました。また、指導員の説明を熱心に聴き実演を見ながら、より良いものを作成しようと真剣なまなざしで取り組み、一時間余り掛けてオリジナルの土瓶敷きが完成しました。
そして、最終目的地である高徳院へ行きました。境内へと進むと、鎌倉大仏が前屈みに鎮座していました。留学生達が大仏の前で写真を撮っていると、中国語で大仏について解説してくださる方がおり、その説明に興味深く耳を傾けていました。また、大仏の胎内に入るという貴重な体験をすることもできました。
19時半前にバスで本郷キャンパスに到着し、無事解散となりました。あっという間の一日に学生達は名残惜しそうでしたが、皆充実した表情で旅を終えました。普段は触れる機会の少ない日本文化や歴史を存分に満喫したと共に、学生同士、また教職員とも親交を深めることができ、大変有意義な留学生修学旅行となりました。