東京大学|大学院教育学研究科・教育学部 東京大学|大学院教育学研究科・教育学部

阿曽沼 明裕(あそぬま あきひろ)教授

大学政策論

大学はアカデミックな教育や研究を行い,学問的伝統に基づく独自の枠組みや流儀を身に着けるところです。専門分野と訳されることもある「ディシプリン」は,もともと躾や物差しを意味します。他方で大学は,社会から支援を受け,社会で必要とされる人材を養成し,レリバント(relevant)な知識を生産する場でもあります。このアカデミックな要求と社会からの要求という二つの異なる要求を媒介するのが大学制度であり,もっと言えばその調整を行うのが大学政策や大学経営,大学財政や大学組織です。そこには矛盾や葛藤や相克もありますが,それらから生まれたものが社会を変える力にもなってきたと考えます。それだけに興味深く,探求する価値があると考えています。



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