東京大学|大学院教育学研究科・教育学部 東京大学|大学院教育学研究科・教育学部

研究科長・学部長あいさつ

研究科長・学部長 大桃 敏行
研究科長・学部長
秋田 喜代美

東京大学教育学部は、今年創立70年となります。教育学部が創立されたのは、第二次世界大戦後の1949(昭和24)年5月です。学部新設委員会委員最年少の海後宗臣教授は以下のように述べています。「幼児児童の教育から大学教育に至るまでの国民教育の大改革を断行しなければならない。東京大学において率先して教育学の研究ができる体制を創る必要に迫られている」。それから70年。東京大学教育学部・教育学研究科は、日本における教育の民主化の歩みに寄与し、戦後民主主義教育の研究拠点として公教育のあり方を常に問うてきました。教育学研究を拓くリーデイング大学としての使命を担い、乳幼児期の教育から学校教育、高等教育、生涯学習まで幅広く、基礎の学問原理を大事にしながら、実践の場と対話し教育研究の歩みを続けてきています。

情報技術の進展やグローバル化、少子高齢化により急激に変化する不確実な状況のもと、持続可能な社会を求め、教育も変わってきています。その中で課題の根源を問い、これからの社会と人の幸福を考え、教育イノベーションへ貢献しようとする研究精神と多様性を尊重する自由な風土が本研究科にはあります。

教育学研究の最前線を生みだす知のプロフェッショナル、社会のさまざまな場で生まれる「学び教え、育ち育てられる」営みに、主体的に考え関わり、新たな社会を創出できる人の育成を本学部・研究科は目ざしています。教育学部は、総合教育学科1学科、3専修5コース制、大学院は、総合教育科学専攻と学校教育高度化専攻の2専攻体制です。総合教育科学専攻は3専修7コース、学校教育高度化専攻は3コース制から成り立っています。教養学部前期課程の文系・理系いずれからの進学希望者も共に学びあう、文理融合の学部・研究科です。東京大学の中で女子学生・院生、女性教員比率が最も高い学部・研究科でもあります。また多様な社会・文化経験をもつ留学生や社会人も共にその独自性を尊重し学び合い、その差異から生まれる知の多様性を大事にしています。

本研究科には、教育研究創発機構のもとに、3つのセンター(学校教育高度化・効果検証センター、バリアフリー教育開発研究センター、発達保育実践政策学センター)があります。そして、今年度からは海洋教育研究センターも新たに加わり、4つのセンターで、研究プロジェクトが進められています。いずれのセンターでも国際シンポジウムや研究会が数多く開催され、学内にとどまらず、多くの市民や実践者の方々が参加し、共に対話を通して、プロジェクトが進められています。

附属施設である附属中等教育学校は、2016年度から文部科学省の研究開発学校に指定され、探究的市民の育成に本学部・研究科と共に協働して取り組んでいます。また心理教育相談室は、1957年(昭和32年)に開設され公的な相談・研修機関として認可されている歴史と伝統を持った相談室であり、心理臨床の実践的な研修の場ともなっています。

多くの皆さんが、教育学部・教育学研究科で、共に学びを愉しみ、研究を深めてくださることを期待しています。

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