東京大学|大学院教育学研究科・教育学部 東京大学|大学院教育学研究科・教育学部

研究科長・学部長あいさつ

研究科長・学部長 大桃 敏行
研究科長・学部長
小玉 重夫

東京大学教育学部は,第二次世界大戦後の1949 年に創設されました。140 年近くの歴史を有する東京大学のなかでは,比較的新しい学部であり,戦後民主主義の建設を担う新制大学のシンボル的な存在としてつくられました。そして,日本における教育の民主化に貢献をし,戦後民主主義教育の拠点としての輝かしい足跡を残してきました。

しかし戦後70 年を過ぎた現在,日本と世界は大きく変わろうとしています。2016 年には,イギリスが国民投票でEU(欧州連合)離脱を決定し,アメリカ大統領選ではトランプが当選しました。日本でも戦後70 年続いてきた教育と社会のシステムが大きく転換しつつあります。教育界では,2020 年の大学入試センター試験廃止へ向けて,初等中等教育と高等教育の接続や社会全体と学校教育との関係が見直されようとしています。2016 年からはじまった18 歳選挙権の実現はこうした転換を象徴する出来事だといえるでしょう。

このような戦後体制の変化のなかで,本学部・研究科は,戦後民主主義教育の拠点としてのこれまでの蓄積をふまえつつも,時代に合致したより新しい使命を果たす段階に入ろうとしています。たとえば,本学部附属中等教育学校が取り組んできた卒業研究に代表される探究的な学びの実践は,戦後体制のなかではやや異端的な場所に位置づいていましたが,センター試験廃止へ向けての改革のなかで,むしろ時代を牽引する役割を果たそうとしています。同校は2016 年度から文部科学省の研究開発学校に指定されディープ・アクティブラーニングを通じた「探究的市民」の育成に邁進しています。本学部・研究科もそうした同校の取り組みを全面的に支援し,本年度から学校教育高度化センターを改組した「学校教育高度化・効果検証センター」を創設して,附属中等教育学校での探究的市民育成の効果を長期的な視野で検証するプロジェクトをはじめています。

東京大学教育学部は総合教育科学科の1 学科で3 専修5 コース制をとっています。大学院教育学研究科には,総合教育科学専攻と学校教育高度化専攻の2 つの専攻があります。総合教育科学専攻は3 専修7 コース制を,学校教育高度化専攻には専修はなく3 コース制をとっています。学部,大学院を通じて,日本と世界を代表する教育研究者が結集をし,多様な方法,多様なアプローチから教育の現象と実践にアプローチをしています。学部・大学院に入られた皆さんは,上述したような時代の変化を鋭敏に感じ取りつつ,研究の最先端に触れることができると思います。

多くの皆さんが私たちの教育学部と教育学研究科で共に学び研究を深めていくことを期待しています。

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