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附属中等教育学校

その歴史(沿革)

教育学部附属中等教育学校の前身は、1921(大正10)年創立の7年制の東京高等学校であり、1948(昭和23)年に新制中学校として編成された。翌1949(昭和24)年に、東京大学に包括され、中学1 年生で男女共学が始まり、学年進行による新制の高等学校が発足し、中高一貫の形態が始まる。1951(昭和26)年に、東京大学教育学部附属中学・高等学校となり、その後、2000(平成12)年に、東京大学教育学部附属中等教育学校に移行し、2004(平成16)年に、国立大学の法人化をうけ、国立大学法人東京大学教育学部附属中等教育学校となった。

附属学校は中野キャンパスにあり、創立以来、中高一貫教育を行う中で、教育研究と教育実践の連携の場として、教育学研究科・教育学部教員と附属学校教員の共同研究の拠点として、重要な役割を担ってきた。なかでも、創立直後からの『「双生児枠」選抜を設けての双生児研究』、「6年一貫教育のカリキュラムの研究」、『「卒業研究」を含む系統的な「総合的な学習」への取り組み』、『「協働的な深い学び」の授業実践と研究』、『教員・生徒・保護者が一堂に会して話し合いをする「三者協議会」』の実施などは、多くの教育関係者から注目されてきた。

平成12(2000)年度から6 年間の中等教育学校のカリキュラム開発に関する文部科学省研究開発校指定、平成24(2012)年度の「中高一貫教育における特色ある教育に関する研究」、平成25(2013)年度からの「多様な学習成果の評価方法に関する調査研究」、平成26(2014)年度の「言語活動の充実に関する実践研究」「消費者教育推進のための調査研究」に関する文部科学省委託研究に続いて、平成28(2016)年度から4年間の『「総合的な学習」と教科学習を、「市民性」「探究」「協働」の視点で見直し結びつけ、そこでの「ディープ・アクティブ・ラーニング」を可能にするカリキュラムの開発と、その指導・評価方法の研究』を課題とする文部科学省研究開発校指定など、中等教育の発展に寄与できる学校づくりに取り組んでいる。


  • 双生児たち(左:一卵性/右:二卵性)

  • 五神真総長による特別授業

  • 三者協議会

特色

1 カリキュラム
 附属中等教育学校は、一般の国立大学法人附属学校と異なり、幅広い学力の生徒たちが集う中等教育学校である。そのカリキュラムもユニークであり、それぞれの教員が独自に開発した教材による創造的な授業が試みられている。特に、6年間一貫して追及される「総合学習」(生徒たちに学び方の方法、技術を身につけさせる総合学習入門、特定の主題を中心とする課題別学習、各自の選んだ主題を研究する卒業研究など)は、この学校の特色ある教育の一つである。
2 大学との連携
 総長・副学長などによる「特別授業」が行われ、生徒・保護者・教職員が、東京大学のアカデミックで最新の「知の財産」を直接学ぶ機会となっている。
 「協働的な学びを通じて深く学ぶ」いわゆる「アクティブ・ラーニング」の実践と研究のために、年間を通して研究授業・授業検討会に教育学研究科・教育学部の多くの教員が参加している。附属教員はその知見と議論から多くを学び、授業改善に恒常的に取り組んでいる。また2月に行われる公開研究会でも、ほぼ全ての分科会に教育学研究科・教育学部の教員がコメンテーターとして参加している。
 さらに全学の教員養成とその高度化の拠点として、教育実習オリエンテーション、教育実習、実地研究等での授業参観、教科教育授業の担当、教職実践演習授業の担当など、年間を通して、教育学研究科・教育学部と連携しながらその実施と改善に取り組んでいる。
3 教職員・生徒
 専任教員は42 名で、学校長には教育学研究科・教育学部の教授があたる。生徒数は、1年生から6年生まで男女合わせて約720名(各学年120名)である。
出版物
  • 『双生児500組の成長記録から』日本放送出版協会,1978年
  • 『教室のある風景』東京書籍,1993年
  • 『ビバ!ツインズ~ふたごの親へのメッセージ~』東京書籍,1995年
  • 『中高一貫教育1/2世紀~学校の可能性への挑戦』東京書籍,1998年
  • 『生徒が変わる卒業研究~総合学習で育む個々の能力~』東京書籍,2005年
  • 『新版 学び合いで育つ未来への学力 ~中高一貫教育のチャレンジ~』明石書店,2010年
  • 『ふたごと教育』東京大学出版会,2013年

  • 授業検討会

  • 東大探検(総合学習入門)の際に
    五神総長と一緒に
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