講座概要
この連携講座では、補助犬・支援犬がユーザーにもたらすウェルビーイングだけでなく、ユーザーの周りの人々の認識や学校・職場の環境・文化・制度の変化を促進することを通じて、新たなインクルーシブ社会のビジョンを構想し実装します。これにより、動物との社会参加の可能性を含め、誰もが排除されることなく、安心・安全な居場所を感じられ、対話的で協調的な関係を築くことのできる、インクルーシブな社会関係の創出を目指します。

インクルーシブな未来創造社会連携講座
補助犬との協働でひらく共生社会
SHIFT(Shifting for Inclusive Future Together through Animal-Assisted Activities)
アクションリサーチ
- 補助犬との社会参加・共生を阻害している要因の分析と、それを解消するためのコンテンツ開発
- 支援犬が教育/療育現場の文化やコミュニケーションのあり方に与える効果の分析と、社会的公正教育への展開
- 「働く犬」との協働がもたらす職場の文化や人間関係への影響の分析と、組織開発の実践への応用
社会構想創発研究
- 動物を含む多様な存在を包摂する法規範の社会的受容に関する、理論的課題の探究と制度構想の提示
- 人間中心主義を越える、人と動物の相互依存・共生の概念と技法の創出
- 言語中心主義を越える、新たなコミュニケーション様式の可能性の探究と教育分野への応用
- 個人化された能力主義を越える、相互異存やケア関係を基盤とする社会ビジョンの構想
教育プログラム
- 人と動物の関係について人文社会科学的観点から考える、学生向け・市民向け連続セミナーの開催
- SHIFT公開講座については こちら>>>
- 補助犬理解を起点に「障害の社会モデル」の学習を進める、学校教員向けコンテンツの提供
- 補助犬受け入れ、支援犬導入を促進する、事業者向け学習コンテンツの提供
- インクルーシブ社会の実現について考え実践するための、幅広い対話の場の構築