福知山市・伊根町と教育・研究交流連携協力協定の締結式を開催
東京大学大学院教育学研究科(附属心理教育相談室)は、京都府福知山市および伊根町と教員のメンタルヘルス維持と特別支援教育スキル向上に関する連携協力協定を締結しました。
締結式は2024年4月10日(水)に教育学部棟第三会議室にて、福知山市から大橋一夫市長、廣田康男教育長、伊根町からは吉本秀樹町長、岩佐好正教育長、東京大学大学院教育学研究科からは勝野正章研究科長、髙橋美保附属心理教育相談室長によって執り行われました。
附属心理教育相談室は1957年に開設され、2027年には創立70周年を迎える由緒ある教育相談室です。教育学研究科はこの附属心理教育相談室を中心に、不登校、ひきこもり、発達障害、対人関係、および働くことにまつわる問題などをかかえた人たちに対する相談援助活動を行いつつ、心理職の育成に取り組んでいます。
他方、福知山市と伊根町はすでに、附属心理教育相談室のスーパーバイザーでもある、臨床心理学コースの能智正博教授をリーダーとする、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「バーチャル空間を活用した特別支援教育に特化した教員職能開発(プロジェクト愛称:語り合い学び合う特別支援教育スキリング・プロジェクト)」に、「福知山公立大学 北近畿連携機構 学校組織レジリエンスユニット」(ユニット長:福畠真治福知山公立大学准教授)を通じて参画しています。
今後、能智教授が内閣府戦略的イノベーション創造プログラムのプロジェクトを包括的に推進するにあたり、教育学研究科(附属心理教育相談室)と北近畿地域との直接的な連携も必要と判断され、今回の連携協力協定締結に至りました。
教育学研究科では本連携協力協定に基づく共同の機会を最大限にいかし、すべての子どもと教員の尊厳とウェルビーイングを尊重する教育の理念と方法について研究を進め、具体的な提案を行っていきたいと考えています。