必要な校則は何か 本文へジャンプ
インタビュー

 4.インタビューを通して感じたこと



インタビューを通してまず感じたのは、先生がうまく生徒さんをのせているなあということでした。学校として上から規則で押さえるのではなくて、生徒自身が動き出すように仕向けるというのは、必要なことなのかもしれません。生徒の納得や、自分たちが決めたことだからという意識を持たせることが、一番有効だという気がしました。

しかし生徒さんの方にも、先生側にもっと厳しく取り締まりをさせるよりは、自分たちである程度線を引いた方が良いという考えがあるようで、そういった駆け引きのようなものが上手く働いて「マナーブック」という新しい取り組みが生まれたのではないかと思います。


またしつけに関して、先生と保護者の方で共通見解が取れていることが重要だと感じました。もちろん今回は特定の先生・保護者の方にしか意見を伺っていないので、学校全体ではばらつきがあるとは思いますが、少なくとも一部ではコンセンサスが取れていて、相互に信頼している部分があるというのは、生徒を育てていく上での足場となります。「モンスターペアレンツ」という言葉も普及してきた時代ですが、しつけや生徒指導を学校と保護者で押し付け合っていては泥沼化するのは当然です。


生徒・先生・保護者とそれぞれの立場があり、それぞれの考えがあると思いますが、お互い納得や妥協をした上で、その中でも一本筋が通った共通理念があることが、生徒指導を進める際に大切です。この学校では三者協議会という取り組みがなされていることが、共通理念を確認するのに有効に働いているようです。もちろん協議会に出ているのは、生徒や保護者でも一部でしょうが、そこから全体に普及していく効果はあるでしょう。
基本的なことではありますが、話し合い、しかも三者が顔を合わせて1つの議題について話し合うという場があり、信頼関係を築けるということが、最も重要であると考えます。



1.生徒会のみなさん
2.生徒指導代表の先生
3.保護者の方
4.インタビューを通して感じたこと

up