必要な校則とは・・・
校則は、学校で何をすべきか、何をしてはいけないかを定めた規則です。
秦(2003)は、校則とはもともと「学則と並んでそれぞれの学校が制定する内部管理規則を意味している」が、最近では「『生徒心得』とほぼ類似した意味で使用されている」と述べています。
(このホームページでは、生徒心得という言葉は用いず、学校が制定する規則を総じて校則と呼ぶことにします)
巷で校則への注目が集まり、その見直しが叫ばれている今日において、私たちは「必要な校則は何か」という問いを掲げ、その答えを明らかにしようと試みました。
校則には
・ 髪染め禁止や制服や持ち物の規定 → 外見・身だしなみを規制
・ 男女交際や休日の外出の禁止 → 生徒のプライベートを規制
といった様々なものが存在しますが、生徒のプライベートな部分まで規制してしまう校則は果たして必要でしょうか。そもそも校則の目的とは何であり、その目的を果たすために校則はどこまで有効なのか。これらの問いは最終的に「必要な校則は何か」という問いに帰着します。
生徒の生活を様々なかたちで規制し、自由を奪う校則。しかし校則は全く必要ないかというと、やはり必要だと感じる人が多いでしょう。校則は教育上何らかの役割を担っていることは確かです。
私たちは、校則が教育の場で果たす役割を改めて考え、また今の校則の実態を明らかにすることで、理想的な校則のあり方について考えたいと思います。

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