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教員・スタッフ紹介

佐々木司教授(健康教育学)

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(工事中のため、下のお知らせをご覧ください)
1985年 東京大学医学部医学科卒
1985年 東京大学医学部附属病院精神神経科研修医、医員
1987年 財団法人神経研究所 附属晴和病院医員
1991年 帝京大学医学部精神神経科学講座助手
1993年 京友会病院医員
1993年 トロント大学クラーク精神医学研究所神経遺伝部門博士研究員
1996年 帝京大学医学部精神神経科学講座助手
1999年 帝京大学医学部精神神経科学講座講師
1999年 東京大学保健センター講師
2000年 東京大学保健センター助教授
2008年 東京大学大学院教育学研究科准教授(兼務)
2008年 東京大学保健センター 学生相談ネットワーク本部 教授
2010年 東京大学大学院教育学研究科教授

研究の概要
 人間の「こころと体」の成長・発達に影響する遺伝的・環境的諸要因について、精神科医としての経験も活かして研究活動を進めています。人の成長・発達には心理社会的要因とともに生物学的要因の役割も非常に大きいのですが、これを総合的に理解して社会で活躍できる人材の育成を、研究者育成とともに目指していきたいと思います。
 具体的に現在進行中の主な研究課題には、次のものがあります。
  1. 思春期・青年期の精神保健状態と生活習慣に関する調査
    東京都精神医学総合研究所などとの共同研究で、三重県等で得られた中高生2万人規模の横断データ、東大教育学部附属中等教育学校をフィールドに収集を続けている縦断データなどを解析し、精神失調の早期発見の指標となる症状や行動特徴、精神保健状態に影響する生活習慣・生活スタイルの探索等を行っています。なお最終的には、それらの結果を基にした予防教育方法の確立を目指しています。               
  2. 生殖医療の児の神経・行動発達への影響可能性に関する調査
    子どもを産む年齢の上昇とともに、1990年代以後急速に増加している生殖医療(現在、新生児の2%近くが生殖医療により出生)が乳幼児期以後の行動や神経発達にどのような影響を与え得るのか、またどのような条件で生殖医療を行えば一番児の発達に優しいのかについて、都内の生殖医療クリニックや大学病院の産科と共同で調査を進めています。
  3. 自閉症スペクトラム障害、Tourette障害、気分障害、不安障害などの睡眠・覚醒(活動)リズムと状態変化との関連の検討
    都内の精神科・心療内科クリニック、医学部附属病院の児童精神、ならびに身体教育学コースの山本義春教授と共同で、アクチグラフを内蔵した症状-状態記録装置を使ったデータ収集(Ecological Momentary Assessment)とその解析を進めています。またこれと並行して、生活習慣と症状出現・経過との関連についても、気分障害、不安障害を対象に進めています。               
  4. 精神障害のゲノム解析
    自閉症スペクトラム障害、Tourette障害、パニック障害、統合失調症などの遺伝的要因の関わる精神障害におけるゲノム変化の探索を、医学系研究科の精神医学、児童精神医学の医師・研究者とともに研究を進めています。               

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