多賀 厳太郎(たが げんたろう) 教授

発達脳科学

ヒトの運動,知覚,認知が,脳と身体と環境との動的相互作用を通じて生成される原理を探っています。特に,胎児や乳児の発生・発達過程に焦点を当て,生得性,複雑なシステムの発展法則,環境への適応性,自発的な情報生成機構などを明らかにしたいと考えています。行動計測,心理実験,脳の構造・機能イメージング,非線形動力学モデリングと計算機シミュレーションなどを行っています。


野崎 大地(のざき だいち) 教授

身体教育科学

我々の身体運動をささえる神経系・筋骨格系は極めて冗長な特徴を有しています。例えば単一の関節を曲げ伸ばしする運動にさえ,膨大な数の脳,脊髄の神経細胞,複数の筋が関与しているのです。動作分析,(誘発)筋電図,脳波,脳磁気刺激,fMRI,ロボットアームをもちいた運動学習パラダイムなどの手法を用いて,このような冗長性のもと,ヒトの精緻な運動がどのように実現され,また獲得されていくのかを明らかにしたいと考えています。


東郷 史治(とうごう ふみはる) 教授

教育生理学

我々の生活習慣は身体そしてこころの健康と密接に関連します。さまざまな環境のなかで多様化しつつある心身の健康問題の背景を明らかにし、その対応策を検討するために、身体活動、睡眠、休息と疲労、概日リズム、栄養といった日常生活を構成する基盤となる事象に関する研究を実施しています。とくに、生理学、生体情報学などの手法を用いて、実験およびフィールド調査を実施し、幅広い年代でのその実態を明らかにしたいと考えています。


森田 賢治(もりた けんじ) 准教授

身体教育科学

スポーツや楽器演奏の習得において、成功や失敗の経験からいかに学ぶか、またその過程で自らをいかに動機付けるかは重要な問題です。また、スリルを楽しいと思うか怖いと思うか、あるいは動作を面倒に感じるか心地良さを覚えるかなどは、経験、心身の状態、そして人によっても異なります。これらの根幹にあると考えられる脳と身体における学習と情動のメカニズムを、生物学的知見に基づく数理モデリングと、行動・生理・脳機能イメージング実験等を用いて、明らかにしていきたいと考えています。


岸哲史(きし あきふみ)准教授

健康教育学

ヒトの健康に関わる現代的な諸問題に対し、睡眠・生体リズムを研究の主軸として、実験室における生理計測や実生活環境での調査に基づくデータ解析を中心に、多角的なアプローチで研究を進めています。脳・心・身体の健康状態を形成する諸要因や疾患との関連を明らかにすることで、健康状態の理解や健康リスクの推定・制御に資するエビデンス構築に取り組んでいます。また、研究成果の社会実装や臨床応用を見据え、教育・予防・支援・治療の文脈へと展開可能な研究開発を推進しています。


林 拓志(はやし たくじ)助教

身体教育科学

ヒトの唯一のアウトプットである身体運動を研究対象にしています。例えば,歩行時に,どのように脚を動かすか考えたり,どちらの脚から動かすか考えたりする必要はありません。このような潜在的に処理される身体運動の実行原理を,理論と実験の両輪から解明したいと考えています。特に,全く新しい運動制御・学習パターンの発見が鍵となると考え,他分野で培われてきたアイディアや知見を柔軟に取りいれて,多角的に研究を進めています。