2.昭和30年(1955年)改訂

@時代背景

 昭和26年改訂の学習指導要領では生活単元学習に根ざしていたため、知的教養の偏りが生じやすいということで、必修教科・科目が増設されました。これにより、各履修範囲を広く学ぶことのできるカリキュラムへと学習指導要領の内容自体がシフトしていったといえます。また前回までの学習指導要領に記されていた「試案」の文字が消え、学習指導要領の基準性が強化されたのもこの指導要領からです。

 この指導要領が発表されて後、昭和30年代初めに、文部省の学力テストなどが行われるようになり、少しずつ「学力低下」が叫ばれるようになって来たのも特筆すべき時代の流れだと思います。




A主な教育トピック

・学校給食法公布(昭和29年)
・「偏向教科書」摘発開始(昭和30年)




B改訂の中身

1.数学T   2.数学U   3.数学V   4.応用数学




C気づいた特徴

・投影図や作図は相変わらず多い
・言葉の定義などに厳しくなっている(使って良い言葉とそうでない言葉のように)
・学校や教師によって取捨選択するような単元も書いている(単位の関係から)



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