教育学部 教育学コース

なんでこれが当たり前なんだろう、と思ったところから始まりました。
教育という営みそのものを考えてみたくなったんです。

教育学部 教育学コース 学士4年

片岡 祐さん

浪人期間中の経験を通して、教育が「当たり前」として成立している背景に関心を持ち、教育学部へ進学。
教育学コースでは、教育の営みがどのように成立してきたのかを、人文学的視点から幅広く学んでいる。

教育系NPO「ROJE」に所属し、教育現場でのボランティア活動や、教育課題に関するインタビュー・記事制作、教育フォーラムの運営などに携わった。
また、煎茶道サークルに所属するなど、学外・学内を横断した活動を通して、多様な人や価値観に触れてきた。

現在は、日本の生活指導をテーマに、教育実践の歴史や思想を扱う卒業論文に取り組んでいる。

教育学部を選んだ理由

教育に関心を持ったきっかけは、浪人中の経験です。

都内の進学校出身で、予備校でも「東大を目指して当たり前に勉強する」空気があったんですが、ふと「なんでこれが当たり前なんだろう」と疑問が湧いたんです。そこから、教育そのものを考えてみたいと思うようになりました。

進振りでは、教養学部のコース(表象文化論)と迷いました。ただ最終的には、教育というテーマのほうが自分にとって必然性が高いと感じたことと、教育学部のコミュニティの雰囲気が自分に合うと思ったことが決め手でした。

教育学部の雰囲気

教育学部は人と関わることに抵抗が少ない人が多い印象です。

教育学は、人間の営みを解釈したり調べたりする学問なので、対象となる人間への眼差しが柔らかい人が集まりやすいのかなと思います。

授業スタイルと学びの特徴

教育学部は、講義だけで終わるよりもグループワークが多い印象です。
自分の考えを話し、相手の話を聞きながら進める授業が多いので、授業への参加感が強いと思います。

少人数授業もありますが、40人くらいの授業も多くあります。ゼミも、こじんまりというよりは比較的大人数で進むことがあります。

身についた力

人と話す機会が多い分、相手の言っていることを聞く力や、相手の言葉を待つ力がついた気がします。 教育学コースに限って言えば、本を読んで解釈するなどの人文学的な読解・解釈の力も鍛えられました。

また教育学部、特にこのコースは他学部の授業を取ることも推奨されていて、幅広い視点を持ちやすい環境だと思います。単位の取り方も比較的柔軟で、自分の関心に合わせて履修を組み立てやすいです。

卒論テーマと、授業とのつながり

卒論では、日本の「生活指導」と呼ばれる教育実践の歴史や思想を扱っています。
きっかけは教職課程の授業で、教師の実践記録を読んで考える方法が面白いと感じたことでした。3年の夏頃の授業から関心がじわじわ形になってきた感じです。

生活指導は教育・福祉などが交差する領域なので、教育史やインクルーシブ教育、教師の実践記録を手がかりに教育史を考える方法論、臨床的な教育の見方など、これまでの授業がいろいろクロスして生きている感覚があります。

問題意識(学びの背景にあるテーマ)

大きな問いですが、日本の教育では政治教育・市民性教育や、人権・尊厳といった原理が根づきにくいのではないか、という問題意識があります。
歴史的背景も含めて、なぜ根づきにくかったのかを考えたいです。

また、教育現場において、経済状況や家庭背景、障害の有無、国籍など、子どもの置かれた環境や条件は非常に多様だと思います。そうした現実に対して、教育現場での「構え」や実践のあり方をどう作っていくのかは、まだ考える余地があるのではないかと感じています。

教員との距離感・関わり方

自分は先生と距離が近いタイプではありませんが、教育学部には相談できる場が用意されている印象です。 自主ゼミのように誰でも参加できる場があったり、授業や研究以外でも、先生方が関わっている活動に参加できたりします。関心があれば、ふらっと現場に足を運ぶ機会があるのは良い点だと思います。

進路について

大学院に進学する予定です。その先はまだ具体的には決めきれていませんが、今の関心を持ち続けられる場所にいたいと思っています。 教師、研究職、あるいは教育関係への就職など、可能性は幅広いと思っています。

大学院進学を決めたのは3年の夏前くらいです。就活を始めなかったので、結果として大学院に進む流れになった面もあります。

教職課程・教育実習

もともと教師になるつもりはありませんでしたが、教育学部に行くなら「教員養成の過程も見ておこう」と思って教職課程を取り、教育実習にも行きました。

教育哲学などを学んでいるとつい頭だけで考えがちですが、実際に生徒を前にすると全然違うものが見えてくるように感じました。実習生としてうまくいかなかった反省もありますが、それでも「教育は自分の頭の中だけでは成り立たない」ということを身をもって経験できたことは自分にとって大きかったです。

教育学部を検討している人へ

日本の中で、教育学を東大くらいの規模で学び、研究できる大学は多くないと思います。その点だけでも選ぶ意味は大きいと思います。 そして、教育学部はコミュニティも良く、こじんまりした中で面白い人に出会えるのも魅力です。

「教育学部=教師になるための学部」というイメージを持たれがちですが、学校教育だけでなく、赤ちゃんの発達のようなテーマも含めて、広く人間の営みを考える学問をしているのが教育学部だと思います。実はかなり野心的で“熱い”ことをしている学部だと思います。

教育学部にいても文学部や法学部などの授業を取れますし、むしろ幅広い履修が推奨されることもあります。関心の幅を広く持って学びたい人にも向いていると思います。

教育学研究科・教育学部案内パンフレット(PDF)

本学の学びの特徴、カリキュラム、研究内容、学生生活、そして卒業後の進路まで、進学検討に欠かせない情報を一冊にまとめています。

教育学を本格的に深めたい方に、全体像がつかめる内容です。

谷口 藍子さん

【教育学部 教育実践・政策学コース】
学校って、どうやって動いているんだろうと思ったんです。生徒も教員も、もっと納得して関われる仕組みがあるはずだと感じていました。

清 若菜さん

【教育学部 比較教育社会学コース】
個人という視点だけでは説明できないことがあると知って、社会の構造から考える学問に惹かれました

U.O さん

【教育学研究科 身体教育学コース】
人はなぜ違う行動をとるのか。その理由を脳と生育環境の両方から考えたいと思いました

蓮見 大翔さん

【教育学部 教育心理学コース】
自身の経験から、困難を抱える人の視点に立ち理解したいと考え、個人の視点を重んじる心理学に惹かれました。