
教育学部 教育実践・政策学コース
学校って、どうやって動いているんだろうと思ったんです。
生徒も教員も、もっと納得して関われる仕組みがあるはずだと感じていました。

教育学部 教育実践・政策学コース 学士3年
谷口 藍子さん
Aiko Taniguchi
高校時代に学校運営や校則改正の経験を通して、「組織としての学校」や教育行政に関心を持ち、教育学部へ進学。
現在は教育法・教育行政を中心に、制度と現場の関係について学んでいる。
課外活動では大学のサークルでフラメンコに取り組み、学外の公演にも出演。
アルバイトを通じてスペイン語や異文化に触れるなど、学外での経験も自身の視野を広げる糧としている。
教育学部を選んだ理由
ー 教育学部、そしてこのコースを選んだきっかけを教えてください。
高校時代の経験が大きかったです。
当時、校則改正の動きがあったのですが、表向きは生徒主体でも、実際は完全に教員主体いう状況でした。
「学校って、民主主義を学ぶ場所のはずなのに、どうしてこんなに一方通行なんだろう」と思うようになって。
生徒も教員も、もう少し納得感をもって学校を運営できないのかな、と感じていました。
そうした経験から、教員個人や生徒個人というよりも、組織としての学校に関心を持つようになりました。
教育実践・政策学コースは、学校経営や教育行政について学べる点が魅力で、入学前からこのコースを志望していました。
入学後の学びと関心の変化
ー 入学後、学びの中で関心に変化はありましたか。
ありました。
正直に言うと、大学入学後に一度、教育に対する熱量が少し下がった時期もありました。
ただ、2年生になって教育法、教育に関する法律を学ぶ授業を受けてから、見方が変わった気がします。
学校や教員は、個人の判断だけで動いているわけではなく、法律や制度の中で行動している、ということを実感しました。
高校時代に「理不尽だ」と感じていた教員の行動も、私が見えていなかった制度的な制約があったのかもしれない、と思うようになって。
そこから、制度がどう作られて、それが現場でどう使われているのか、という点に興味が移っていきました。

教育学部で身につく力
ー 教育学部で学ぶことで、身につく力は何だと思いますか。
一言で言うのは難しいですが、人に対する想像力かな、と思います。
教育は、人と人との関わりが中心になる分野です。
制度や理論を学ぶだけでなく、「それを使う人はどう感じるのか」「現場ではどう受け取られるのか」を考える場面が多いと感じています。
教育学部はディスカッションの機会も多く、立場の違う他者について考える姿勢が、自然と身についていく環境だと思います。
学部の雰囲気・先生との距離感
ー 教育学部の雰囲気について教えてください。
全体的に、落ち着いていて柔らかい雰囲気があると思います。
いろいろなことに興味を持ちながら、それぞれが自分なりの方向を持って学んでいる人が多い印象です。
先生との距離感も、近すぎず遠すぎず、ちょうどいいと感じています。
相談すればすごく丁寧に答えてくださいますし、でも必要以上に踏み込んでくる感じでもない。
お互いに「先生と学生の関係はこういうものだよね」という共通認識がある気がします。
フィールドワークと座学の学び
ー フィールドワークの機会はありますか。
あります。
小学校や中学校、私は参加していませんがオルタナティブスクールなど、いくつかの教育現場を訪れる授業がありました。
実際に現場を見ると学びが深まるのはもちろんですが、私は座学とフィールドワークを行き来することがすごく楽しいし、とても大事だと感じています。
理論を先に知っていると、現場に行ったときに「これって授業で言っていたことだな」と、一度で腑に落ちることがあります。
逆に、理論だけでは説明しきれない現実に気づくこともあって、その往復が面白いです。
学外での学びの広がり
ー 大学での学びが、学外で役立った経験はありますか。
夏に、地元の教育委員会事務局でインターンをしました。
授業で学んでいた教育行政や、文部科学省と自治体の関係が、実務の中で具体的に見えたのが印象に残っています。
文献や授業で聞いていた言葉が、「あ、こういう意味だったのか」と分かる瞬間があって、学問と現場がつながる感覚がありました。
進路について
ー 将来の進路については、どのように考えていますか。
教員免許は取得中ですが、ファーストキャリアを教員にするかどうかは、まだ考えているところです。
現場を大切にしつつも、自分の性質を活かせる関わり方は他にもあるのではないか、と思っています。
教育学部で学ぶ中で、「教育に関わる仕事は教員だけではない」と実感するようになりました。

教育学部を検討している人へ
ー 最後に、教育学部を検討している学生へのメッセージをお願いします。
教育学部の一番の魅力は、懐の深さだと思います。
子ども、制度や現場、哲学など、教育に関わるテーマであれば、かなり幅広く学ぶことができます。
「教育に少しでも興味がある」という段階でも、来てみて損はない学部だと思います。
事前に調べたり、先輩の話を聞いたりしたうえで、興味を持ってくれたら、とても嬉しいです。

教育学研究科・教育学部案内パンフレット(PDF)
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教育学を本格的に深めたい方に、全体像がつかめる内容です。



