教えて考えさせる授業 市川研究室HP
制作 市川伸一(東京大学大学院教育学研究科・名誉教授)
最終更新日 2022年9月30日
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新型コロナウィルス拡大防止のため、全国各地での研修・講演の中止が相次いでお
りましたが、2022年秋からは、ほぼすべての研修が対面で実施されます。「研修・講
演等」のページをご覧ください。
◆このコーナーの構成
トップページ(本ページ): OKJの趣旨と現状、出版物紹介
解説: OKJについての入門的解説 (雑誌 『指導と評価』 より転載)
資料: 研修でのQ&A
実践紹介: 市川の行ったデモ授業の指導案 (かなり古い。多くは書籍化済み)
研修・講演等: 2022年度に市川のうかがう校内研修、セミナー、研究会等の予定
関連サイト: OKJを実践している学校のHPへのリンク (かなり古いので、削除予定)
なお、OKJの授業ビデオを、学習支援研究機構から2か月間の貸与ということにして
提供しております。ご希望の方は、市川あてにご連絡ください。(アドレスは、次になり
ます: ichikawaアットマークp.u-tokyo.ac.jp)
「教えて考えさせる授業」(OKJ)の趣旨と現状 「教えて考えさせる授業」とは、概念や手続きの意味理解を重視した「習得」の授業のスタンダードな設計原理として、2001年に提唱されたものです。 教師からの説明、理解確認、理解深化、自己評価の4つの段階を踏まえて授業を構成することがその基本です。 「教えて考えさせる授業」は、「学力の低い子どもでも、基礎的な知識・技能を身につけて高度な課題解決に参加できること」、「学力が高い子や先取り学習している子どもでも達成感・充実感が味わえること」をめざしています。 学力差の大きな現実の学校で、なぜそのようなことが可能になるのか、というと、教師のていねいな説明と理解確認によって基礎知識の共有をはかり、その先に、やりがいのある理解深化課題を用意して、問題解決や討論を促しているからです。 また、自分の理解状態を診断するための「メタ認知」を促す自己評価や、協同学習の機会を入れることも推奨されます。 実践の広がり 2005年から2008年にかけて、中教審答申の中で、「教えて考えさせる教育」「教えて考えさせる指導」という表現が使われたこともあり、学校、自治体、民間教育団体などでテーマにするところが増えています。教えることと考えさせることのバランスについては、2017年の中教審答申や、学習指導要領の周知においても引き続き強調されています。 授業研究会、研修会、教育委員会の講演などは年間50〜60回くらいあります。の情報は、「研究・講演等」をご覧ください。 「教えて考えさせる授業」セミナー (略称 「OKセミナー」) 全国から「教えて考えさせる授業」実践者の方々が集まる貴重な機会です。第1回(2008年)は箱根、第2回(2009年)は熱海、第3回以降第12回までは、東京大学(本郷キャンパス)で開催されています。 なお、2020年7月下旬〜8月上旬は、東京オリンピックのため、山形、大阪、岡山、鳥取に分散して開催する予定でしたが、コロナ感染拡大防止のため、中止となりました。2021年度は大阪と鳥取のみオンラインで行い、2021年度は再び中止となっています。 参考書籍 市川伸一著 学ぶ意欲とスキルを育てる (小学館、2004年) 市川伸一著 「教えて考えさせる授業」を創る (図書文化、2008年) 市川伸一編 「教えて考えさせる授業」 中学校 (図書文化、2011年) 市川伸一編 「教えて考えさせる授業」 の挑戦 (明治図書、2013年7月) 市川伸一著 「教えて考えさせる算数・数学」 (図書文化、2015年9月刊行) 副題は、「深い理解と学びあいを促す新・問題解決学習26事例」で、この数年間、市川が行 ってきた授業をまとめたものです。 市川伸一・植阪友理編著 『最新 教えて考えさせる授業 小学校』(図書文化、2016年) 副題は、「深い学びとメタ認知を促す授業プラン」。「教えて考えさせる授業」の最 新の動向、全国各地の小学校の全教科にわたる授業例、学校全体の取り組みを紹介。 市川伸一編 『授業からの学校改革』(図書文化、2017年) 副題は、「教えて考えさせる授業による主体的・対話的で深い習得。小学校4校、中 学校2校の先進的な取り組みを紹介。 市川伸一著 『「教えて考えさせる授業」を創る アドバンス編』(図書文化、2020年) 副題は、『「主体的・対話的で深い学び」のための授業設計』。これまでの各校での実例を通 して授業づくりの方法や、学校としての取り組み方をまとめている。 |