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NLPRED.EXE

 

Usage: nlpred [option] <infile >outfile

          Option:   /SL:n
                    /NS:n
                    /RT:n
                    /CT:n
                    /RS:f
                    /SF
                    /SV
                    /HE

NRPRED.EXEの入力ファイルは、Naxis次元のベクトルy(t) (t = 1,...,Ndata)です。各ベクトルが時間とともにどのように変化するかをnearest neighbourのダイナミクスに基づいて予測します。時系列の測定誤差からカオスを識別するSugihara and May [12]の方法に基づいています。デフォルトでは、NRPRED.EXEはWales[13]の手法を用いたKolmogorovエントロピーの計算値を出力します。この方法は、例えばHenonマップによって作られた純粋にカオティックな時系列に対しては非常に効果的ですが、実験データを解析するにあたっては、計算に要したデータ数を注意深く検討することが必要です。

入力ファイルのフォーマットは以下の形式か、EMBED.EXEの出力ファイルです。

<infile>

          header 1
          header 2
            ....
          header nh
             ###.###   ###.###   ###.###   ....
             ###.###   ###.###   ###.###   ....
                         .....

出力ファイルのフォーマットは、使用したオプションにより異なります。

</RTオプションを指定しない場合>

          Ndata = ##########
          Naxis = ##########
          Ketrp = ####.#####
               Tpred           R         RMS
          ####.#####  ####.#####  ####.#####
          ####.#####  ####.#####  ####.#####
                        .....

</RTオプションを指定した場合>

          Ndata = ##########
          Naxis = ##########
          Tpred = ##########
            Observed   Predicted
          ####.#####  ####.#####
          ####.#####  ####.#####
                  .....

Tpredは未来の予測時刻で、Rは実測値と予測値との相関係数、RMSは自乗予測誤差の平均平方、KetrpはKolmogorovエントロピーの推定値(正のLyapunov指数の和)です。

各オプションの機能とデフォルト値は、以下の通りです。

/SL:n
gifを参照して下さい。

/NS:n
未来への最大予測時間(ステップ数)を指定します(デフォルトはn = 10)。

/RT:n
指定された予測時刻nでのすべての実測ベクトルと予測ベクトルを出力します(デフォルトでは指定されていません。単に/RTと指定した場合には、n = 1となります)。

/CT:n
近傍で探索するベクトルの数を指定します。nには総データ数を指定することもできますが、計算時間が非常に長くなります(デフォルトはn = 列数 + 3)。

/RS:f
gifを参照して下さい。

/SF
gifを参照して下さい。

/SV
gifを参照して下さい。

/HE
gifを参照して下さい。



ICHIRO HIDAKA
1997年12月04日 (木) 04時04分01秒 JST