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Usage: cordim [option] <infile >outfile
Option: /SL:n
/ST:f
/RS:f
/XS:n
/MX
/CT:n
/SF
/SV
/HE
CORDIM.EXEはN次元のベクトル
である複数列からなるデータを入力すると、以下に定義される相関積分C(r)を計算します。
ここでH()はunit-stepのヘビサイド関数で、Npは
で使われる距離の数です。rとC(r)を両対数表示したときの直線部分(scaling region)の傾きを計算し、あたえられた位相空間における相関次元(D2)を算出できます。
入力ファイルのフォーマットは、以下の形式か、ENBED.EXEの出力ファイルです。
<infile>
header 1
header 2
....
header nh
###.### ###.### ###.### ....
###.### ###.### ###.### ....
.....
出力ファイルのフォーマットは、使用したオプションにより異なります。
</STオプションを指定しない場合>
Ndata = ##########
Naxis = ##########
Log(r) Log(C(r))
####.##### ####.#####
####.##### ####.#####
.....
</STオプションを指定した場合>
### ####.##### ####.##### ####.#####
第1列は軸番号、第2列はD2の計算値、第3、4列はそれぞれscaling regionでの(
で表現された)下限と上限です。
各オプションの機能とデフォルト値は、以下の通りです。
- /SL:n
-
を参照して下さい。
- /ST:f
- 結果を短い形式で出力します。このオプションを指定すると、
プロットでのscaling regionとその範囲を自動的に探索し、傾き(D2の推定値)と計算に用いた範囲を出力します。scaling regionの探索アルゴリズムは、[10]で報告されたものと同様です。すなわち、両対数プロットのうちRMS誤差を最小にするregionを選んだ後、新たなRMS誤差が初期値の
%を越えるまで範囲を拡張していきます。この/STオプションは異なる軸(埋め込み次元)に対するD2を記録するために使用されます(デフォルトでは指定されていません。単に/STとした場合には、f = 0.05です)。
- /RS:f
- 計算時間を短縮させるために、ランダムサンプリング法を用いるようにCORDIM.EXEに対して指定できます。このオプションが指定されると、全ベクトルのうち
%が相関積分C(r)の計算に用いられます[10](デフォルトでは指定されていません。単に/RSとした場合には、f = 1.0です)。
- /XS:n
-
の範囲を整数個nに分割し、相関積分C(r)を計算します。すなわち、最小レンジから最大レンジまでの
が使用されます(デフォルトでは指定されていません。単に/XSとした場合には、n = 100です)。
- /MX
- デフォルトでは、CORDIM.EXEはy(i)とy(j)とのユークリッド距離を、ノルム|y(i) - y(j)|としています。しかしながらこの計算には自乗して平方する操作が含まれており、このため計算時間が長くなってしまうため、/MXオプションを指定して最大ノルムを次式
で求め、計算時間を短縮します(デフォルトでは指定されていません)。
- /SF
-
を参照して下さい。
- /SV
-
を参照して下さい。
- /HE
-
を参照して下さい。
ICHIRO HIDAKA
1997年12月04日 (木) 04時04分01秒 JST