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FILTER.EXE

 

Usage: filter [option] <infile >outfile

          Option:   /SL:n
                    /XC:n and/or /YC:n
                    /IS:fi or /TS:ft
                    /BG:f
                    /ED:f
                    /FA or /FX:f,f and/or /FY:f,f
                    /FB
                    /MQ
                    /LT
                    /SF
                    /SV
                    /HE

FILTER.EXE はデータ列と時間のデータを選択し、必要があれば異常値をグラフィカルな画面上で修正し、以降のデータ解析に備えます。現在、補間ルーチンはDOS版でのみ行えます。DOS上でグラフィカルな補間ルーチンを使うためには、AUTOEXEC.BATに"set _lp_font=<font path>"と記述することが必要です。DOS版では、"font"ディレクトリに格納された、Microsoftのスケーラブルフォントを使用します。作者は現在UNIXのX11上で動くグラフィックルーチンを作成中です。

入力ファイルと出力ファイルの書式は:

<infile>

          header 1
          header 2
           ....
          header nh
          ###.###   ###.###   ###.###   ....
          ###.###   ###.###   ###.###   ....
                     .....

<outfile>

          Ndata = ##########
          Xmean = ####.#####  (Ymean = ####.#####)
          Xs.d. = ####.#####  (Ys.d. = ####.#####)
          Time           X           (Y)
          ####.#####  ####.#####  (####.#####)
          ####.#####  ####.#####  (####.#####)
                        .....

ここで、Ndataはデータ数、XmeanはXの平均値、Xs.d.はXの標準偏差を表します。以下同じ。

オプションの機能とデフォルトの設定はgif

/SL:n
読み込まれたデータの最初のn行をスキップします。上の例では、/SL:nhによりヘッダをスキップし、データを先頭から読み込みます。デフォルトではn=0。

/XC:n and/or /YC:n
二つの時系列XとYが第何列にあるかを指定します。時系列Yは存在しなくてもかまいません。デフォルトでは/XC:1、/YC:2。

/IS:fi or /TS:ft
データXがデータの間隔を表している場合(/IS)、一定の時間間隔でサンプルされている場合(/TS)とで使い分けます。/ISオプションでは、時間間隔Xの単位を秒に換算するための乗数fiを指定します。つまり、時間間隔がms単位で測定されている場合には、fiは0.001となります。/TSオプションでは、サンプリング周波数ft(Hz)を指定します。デフォルトでは、/TS:1.0。単に/ISとのみ指定した場合には、fi = 1.0。

/BG:f
データの分析を始める時刻(分)を指定します。デフォルトではf=0.0。

/ED:f
データの分析を終える時刻(分)を指定します。デフォルトでは入力ファイルの最後に相当する時刻となります。

/FA or /FX:f,f and/or /FY:f,f
これらのオプションは、グラフィカル画面での補間方法を指定します。/FAはX(とY)のスケールを、デフォルトである、最小値から最大値までとします。/FX:f,f、/FY:f,fでは、Xの最小値(最初の値)と最大値(最後の値)(/FX)、Yの値を(/FY)指定することができます。マニュアル補間では、時系列解析の結果に影響を与える異常値を除去することができます。/TSオプションでは、隣接するデータからの一次補間が行われます。/ISオプションでは、タイムスケールを変えないような新しいインターバルが挿入されます。現バージョンでは、自動補間アルゴリズムは採用されていません。

/FB
第1列がタイムスタンプとなっているFirst Breath社の呼吸・ガス交換測定プログラムに対して用いられます。この形式でないデータに対してこのオプションを指定すると、以後のプロセスはうまくいきません。

/MQ
Marquette社のHolter心電図記録計のデータに対して用いられます。/MQを指定する前に、データをgifにより前処理する必要があります。

/LT
データからリニアトレンドを除去します。デフォルトでは指定されません。

/SF
出力を浮動小数点による科学形式で行います。変動が小さいデータを処理する際には、このオプションの使用をおすすめします。デフォルトでは指定されません。

/SV
実行時にバージョン情報を画面に出力しないようにします。

/HE
使用可能なオプションの一覧を画面に表示します。



ICHIRO HIDAKA
1997年12月04日 (木) 04時04分01秒 JST