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EMBED.EXE

 

Usage: embed [option] <infile >outfile

          Option:   /SL:n
                    /XC:n
                    /ED:n
                    /LG:n
                    /SF
                    /SV
                    /HE

EMBED.EXEは、スカラー時系列X(t) (t = 1, ... , N)から、M次元の位相空間での軌跡を以下の形で構成します。

          X(1),X(1+L),...,X(1+(M-1)L)
          X(2),X(2+L),...,X(2+(M-1)L)
                      ...

ここでL (lag)は、もとの時系列からサンプリングして埋め込みベクトルを作成するときのサンプリング間隔で、Mは埋め込み次元です。

ノイズのない無限長のデータであれば、埋め込まれたアトラクタの次元は(CORDIM.EXEで計算できます。gifを参照して下さい)、系の位相空間アトラクタの次元Dと等しくなります(ただしM >= 2D+1の場合)。詳しくは、文献[6]あるいは[7]を参照して下さい。このモジュールはNLPRED.EXEを用いた計算の前処理にも用いられます。

入力ファイルのフォーマットは、以下の通りです。

<infile>

          header 1
          header 2
            ....
          header nh
             ###.###   ###.###   ###.###   ....
             ###.###   ###.###   ###.###   ....
                         .....

出力ファイルのフォーマットは、以下の通りです。

<outfile>

             X(i+ 0)     X(i+ L)     X(i+2L)
          ####.#####  ####.#####  ####.#####   ....
          ####.#####  ####.#####  ####.#####   ....
                        .....

各オプションの機能とデフォルト値は、以下の通りです。

/SL
gifを参照して下さい。

/XC:n
時系列Xが入力ファイルの第何列に含まれているかを指定します。デフォルトは、/XC:1です。

/ED:n
埋め込み次元Mを指定します。最大の埋め込み次元は20です。もしn > 20であれば、EMBED.EXEは自動的に20次元のベクトルを構成します。デフォルトは/ED:1です。

/LG:n
ラグLを指定します。デフォルトは/LG:1です。

/SF
gifを参照して下さい。

/SV
gifを参照して下さい。

/HE
gifを参照して下さい。



ICHIRO HIDAKA
1997年12月04日 (木) 04時04分01秒 JST