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教員・スタッフ紹介

武藤芳照教授(身体教育科学)

略歴 個人ホームページへ
1975年 名古屋大学医学部卒業
1980年 名古屋大学大学院医学研究科修了
東京厚生年金病院整形外科医長を経て、
1981年 東京大学教育学部助教授(体育学健康教育学科)
1993年 東京大学教育学部教授
1995年 大学院重点化に伴い大学院教授(現職)
1997年 東京厚生年金病院整形外科客員部長
2009年 東京大学大学院教育学研究科研究科長
東京大学教育研究評議員
(財)東京大学運動会評議員
東京大学少林寺拳法部部長

研究の概要
 からだの形としくみ、からだの理を知り、子ども、女性、中高年、障害児・者、一流スポーツ選手等、それぞれの個の特性に応じて、いかに身体を育むかの教育内容・方法を考え、それぞれが健やかで心豊かな実りある日々を過ごすことのできる社会的対応を実践している。
 また、身体観、身体表現、身体と社会・歴史・文化・芸術との関わり等についても研究関心を持っている。
 現在の主要な研究テーマは、次の通りである。いずれも「予防と教育」を基本理念としている。
  1. 高齢者の転倒・骨折・介護予防
    寝たきり・要介護の主要な原因の一つである高齢者の転倒・骨折のメカニズムと発生要因、その予防的対応を検討し、科学的知見を基に具体的な教育・普及・啓発活動や社会的対応に結びつけていくという学術的・実践的研究を、保健・医療・福祉・教育・スポーツ等の分野領域の専門家と連携・協力しつつ、推進している。
    特に近年は、認知症のある高齢者の転倒・骨折をいかに防ぐかという課題に対して、現場の職員の「気づく力」「見守る目」総じて「リスク感性」を養う教育・啓発方法・内容について検討している。
  2. 学校における運動器検診の整備・充実
    現代の子どもの身体は、二極化しており、運動不足に伴う体力・運動能力低下・運動器機能不全の群と過度なスポーツの実践に伴うスポーツ傷害をきたす群である。両者の実態を探ると共に、全国の学校(約45,000校)で毎春定期的に行われる健康診断では、現在側わん症を主対象とした運動器の検診が実施されているが、これを四肢・骨・関節全般にわたった運動器検診が実施される体制に整備・充実するための学術的・実践的研究を、「運動器の10年」日本委員会、(財)日本学校保健会、日本医師会等と連携・協力して、推進している。

 研究費

  • 2005年 平成17年度高齢社会実践的研究助成 「認知症高齢者の転倒・骨折の実態とその予防に関する研究」
    平成17年度文部科学省科学研究費補助金「高齢者の転倒・骨折・介護予防のための運動処方・生活指導・教育プログラムの検討」
  • 2004年 三井住友海上福祉財団研究助成 「高齢者の転倒・骨折事故の要因分析とその予防・教育プログラムの開発」
    日本生命財団平成16年度高齢社会実践的研究助成 「認知症高齢者の転倒・骨折の実態とその予防に関する研究」
  • 2003年 文部科学省平成15年度科学研究費補助金 「高齢者の転倒・骨折の病態と予防のための評価・測定システム及び運動プログラムの検討」
    三井住友海上福祉財団研究助成金 「高齢者の「転倒予防教室」システム整備と普及・啓発に関する基礎的研究(II)」

 受賞歴その他特記事項

  • 長野県北御牧村文化功労賞表彰(2004年3月)
  • 第1回三井住友海上福祉財団賞(高齢者福祉分門・著作)
    『武藤教授の転ばぬ教室−寝たきりにならないために−』(2003年3月)
  • 平成12年度整形災害外科学研究助成財団・アルケア奨励賞
    「高齢者の転倒・骨折の内的危険因子及びその予防のための医学的対応」(2001年1月)
  • 第5回ノバルティス・メノポーズ・アワード受賞
    「中高年女性の転倒・骨折予防の研究及び実践活動(2000年8月)