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教員・スタッフ紹介

衞藤 隆教授(健康教育学)

略歴

1972年 東京大学医学部保健学科卒(保健衛生学士)
1976年 東京大学医学部医学科卒 (医学士)
1976年 東京大学医学部小児科学教室小林 登教授のもとで小児科学の研究に従事
1976年 東京大学医学部附属病院 臨床研修
1977年 静岡県厚生農業協同組合連合会遠州総合病院小児科医師
1979年 郵政省東京逓信病院小児科医師
1981年 東京大学医学部附属病院助手(小児科学講座)
1986年 国立公衆衛生院母性小児衛生学部乳幼児衛生室長
1989年 国立公衆衛生院母性小児衛生学部学校衛生室長
1989年 国立公衆衛生院母子保健学部青少年保健室長
1990年 4月16日より米国出張(ペンシルバニア州フィラデルフィア市フォックス・チェイスがんセンターにて客員研究員としてHBVキャリアからの肝細胞癌発生に関る研究に従事,平成 3(1991)年 4月15日帰国)
1995年 東京大学大学院教育学研究科教授(体育科学講座教育健康学分野)
1998年 東京大学大学院教育学研究科教授(身体教育学講座健康教育学分野)
2005年 東京大学大学院教育学研究科教授(身体教育学講座身体教育学総合研究分野)
2006年 東京大学教育学部附属中等教育学校長(兼任,平成20年3月31日まで)
2009年4月 東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター長


研究の概要
ヘルスプロモーティングスクールにかかわる国際交流,児童生徒の生活習慣病の予防,小児の事故防止対策とセーフティプロモーションにかかわる研究を行っている。平成20年度に具体的に従事している外部資金による研究助成を受けた研究は以下の2つである。
  1. 平成19年度-21年度 独立行政法人科学技術振興機構委託研究「犯罪からの子どもの安全を目指したe-learningシステムの開発」
    担当課題:子どもの防犯能力に関わる概念構造の分析
    概要:子どもの防犯に関する先行研究の分析を行い,どのような犯罪に対して,どのような対応が求められているか,子どもの防犯能力育成の観点を中心として,犯罪学・犯罪心理学的知見を取り入れつつ体系化を複数の共同研究者と共に進めている。小学校低学年・中学年・高学年に必要な防犯能力の具体的な内容の体系化に向け検討を進めている。
  2. 平成20年度-21年度 日本学術振興会科学研究費萌芽研究
    研究課題名:ICT社会における幼児・児童・生徒を対象とした近見視力検査の意義と有効性に関する研究
    概要:CRT,LCD等のディスプレイを見ることにより情報を視覚的に得て,学習することは21世紀における学習形態としては日常的になりつつあり,発育期にある子どもにおいても学習や余暇における近業作業時間は増加している。学校においては学校保健法に基づき健康診断が定期および臨時に実施されており,視力についても5メートルの距離から指標を判読する方式でスクリーニングが行われている。現在,健康診断項目としている視力検査(以下,遠見視力検査)の意義と有効性は一応確立しているが,先に述べた近業作業を行うための視力の評価方法としては十分とはいえない。日常生活において近業作業が多くなってくれば,それに応じた身体能力として,例えば40センチメートルの指標を判別する視力(以下,近見視力)の意味が増してくる。近見視力については眼科領域では知られているが,学校現場における集団の評価方法としては未確立である。本研究では,視力が発達する幼児期および学童期を中心に,幼児・児童・生徒の近見視力検査の意義を実測値データを元に明らかにし,併せて近見視力を測定することにより発見される疾病・異常の種類や頻度を推定し,その有効性を明らかにすることを目的としている。

 代表的な研究業績

  • 衞藤 隆,白木和夫: B型肝炎ウイルスとその疫学. 小林 登,多田啓也,薮内百治編, 新小児医学大系,第11巻D,小児消化器病学IV,pp.109-138,中山書店,東京,1983.
  • Takashi Eto and Kazuo Shiraki: Natural history of hepatitis B virus carriers born to hepatitis B virus carrier mothers. Acta Paediatrica Japonica, 28(3): 342-347, 1986.
  • 衞藤 隆,秦 堅佐工,鈴木五三男,桜井迪朗,白木和夫: 垂直感染によりB型肝炎ウイルスキャリアーとなった小児の自然経過について. 肝臓, 28(4): 391-398, 1987.
  • 衞藤 隆,永井大樹,丸山東人,張 形,露木 玲: Health Promoting Schoolの概念と実践.東京大学大学院教育学研究科紀要,44: 451-456, 2005.
  • 衞藤 隆: Safety Promotionの概念とその地域展開.東京大学大学院教育学研究科紀要,46: 331-337, 2007.

 サポートを受けている研究費

  • 独立行政法人科学技術振興機構委託研究「犯罪からの子どもの安全を目指したe-learningシステムの開発」
  • 日本学術振興会科学研究費萌芽研究「ICT社会における幼児・児童・生徒を対象とした近見視力検査の意義と有効性に関する研究」

 受賞歴その他特記事項

  • 中央教育審議会委員,同スポーツ・青少年分科会長, 日本医師会学校保健委員会委員長,日本健康教育学会理事長,社団法人日本小児保健協会会長,日本セーフティプロモーション学会理事長,杏林大学客員教授。
  • プロフィール: <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9E%E8%97%A4%E9%9A%86>