Next: SEQUEN.EXE
Up: 各プログラムの機能と使用法
Previous: LYPEXP.EXE
Usage: wvdist [option] <infile >outfile
Option: /SL:n
/IS:fi or /TS:ft
/WL:n
/HT:n
/LT
/TA:n
/ST:n
/NN
/SF
/SV
/HE
WVDIST.EXEは、自己-、相互Wigner-Ville分布(AWVD、CWVD)を計算します。これらはおおまかにいうと、自己-、相互スペクトル密度の時間-周波数関係を表しています(文献[15])。
入力ファイルのフォーマットは、FILTER.EXEの出力ファイルか、それと同等のものとなっています
。
<infile>
Ndata = ##########
Xmean = ####.##### (Ymean = ####.#####)
Xs.d. = ####.##### (Ys.d. = ####.#####)
Time X (Y)
####.##### ####.##### (####.#####)
####.##### ####.##### (####.#####)
.....
出力ファイルのフォーマットは以下の通りです。
Ndata = ##########
Xmean = ####.##### Ymean = ####.#####
Xs.d. = ####.##### Ys.d. = ####.#####
Time Freq Sxy Phase
###.#### ###.#### ###.#### ###.####
###.#### ###.#### ###.#### ###.####
......
Timeは秒で表された時刻、Freqは周波数(Hz)、Sxyは変数XとYのCWVD(変数Yがない場合には、XのAWVD)、Phaseは変数X、Y間の位相差(radian)です。
各オプションの機能とデフォルト値は、以下の通りです。
- /SL
-
を参照して下さい。
- /IS:fi or /TS:ft
-
を参照して下さい。
- /WL:n
- 分布を計算する時に使用するウィンドウの長さn(ビット)を指定します。これはFTSPEC.EXEの/BTオプションと同等です。デフォルト値はn=7です。
- /HT
- Wigner-Ville分布を計算する前に、入力信号をヒルベルト変換して解析信号とします。これにより、計算された結果は、厳密な意味でのWigner-Ville分布となります。デフォルトでは指定されていません。
- /LT
- B.
を参照して下さい。
- /TA:n
- 計算されたWigner-Ville分布を時間平均する際のポイント数を指定します。nが大きいほど、分布の表面図はなめらかになります。デフォルトはn=1です。
- /ST:n
- 周波数分布を出力する際の時間ステップを指定します。n=1の場合には、WVDIST.EXEはサンプリング間隔ごとの周波数分布を出力しますので、出力ファイルは非常に大きなものとなります。また、分布表面を3次元表示すると、非常に複雑に入り組んだプロットになりがちです。1よりも大きなnを指定してデータを間引くことにより、このような問題を解決できるでしょう。デフォルトはn=1です。
- /NN
- このオプションを指定すると、周波数の代わりに整数値の番号を出力します。これは、プロッティング・ツールの中には、第1軸、第2軸に浮動小数点が用いられていると3次元表示ができないものがあることを考慮したものです。もしあなたが優れたツールを使っているのならば、このオプションは忘れて下さい。デフォルトでは指定されていません。
- /SF
-
を参照して下さい。
- /SV
-
を参照して下さい。
- /HE
-
を参照して下さい。
ICHIRO HIDAKA
1997年12月04日 (木) 04時04分01秒 JST