子どもと若者の
強迫スペクトラム障害
についての後方視的検討
東京大学大学院教育学研究科下山研究室では,2009年より「子どもと若者の強迫性障害に対する認知行動療法」のプログラムを開発し,有効性の検討を行ってまいりました。
それ以降,一人一人の方のニーズに合わせて,プログラムを改良したり,工夫をしながら実践が行われ,多くの方が当プログラムに参加しております。
しかし,子どもの強迫性障害,強迫スペクトラム障害は状態像が多様であり,それぞれにあった支援方法の改善,発展が望まれます。その際の土台となる情報として重要なものは,実際に支援を終えた方の臨床データを振り返って解析することです。
本研究室では,当プログラムに申し込まれた来談者様を対象として,過去の臨床データから下記の情報を抽出し,解析することで更なる支援の発展に役立てたいと考えております。
- 1)対象
- 2011年12月~2013年10月までに,子どもと若者の強迫性障害に対する認知行動療法のプログラムへの申し込みをされ,受付面接を終えた方の情報を解析の対象といたします。
- 2)方法
- 来談者様の個人情報を排除して、別の番号で匿名化し,強迫症状の種類,強迫症状の重症度,併存症,重症度の変化などの情報を臨床記録から調査表に記入し,各種の統計的解析を行います。
- 3)研究における倫理的配慮について
- 本研究で対象となるのは,過去にプログラムに参加された方の臨床記録だけですので,来談者様の不利益となることは生じません。
個人情報はすべて匿名化されてから集団で解析されますので,個人情報が漏れることもありません。
研究成果は学術雑誌,学会,データベース上などで公表させていただくことがありますが,その際にも個人の特定が可能な情報はすべて削除いたします。
また,研究対象に該当するか否かにより,援助内容に影響を及ぼすことはありません。
上記の概要を確認し,ご協力いただけない来談者様や相談員の皆様は,お手数ですが,こちらの連絡先までご連絡いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。