(2009年11月21日)
第5回となる2009年度は、11月21日(土)に本郷キャ ンパス・小柴ホールにて、「自らを傷つける子どもたち~自傷行為の理解と予防に向けて」というテーマで行われまし た。当日は、臨床心理士をはじめ、医療従事者、福祉、学校、宗教関係者、そして当事者やその家族など、様々なバッ クグラウンドを持つ約150名が参加しました。
プログラムとしては、まず、国立精神・神経センター精神保健研究所自殺実態分析室長の松本俊彦氏が、「自傷の背 景とプロセス」と題して講演を行いました。続いて、都立松沢病院精神科部長・林直樹氏の講演「自傷の再発予防と 回復」が行われました。講座の後半では、教育学研究科高橋美保専任講師も交え、3名によるディスカッションが行 われ、自傷行為を発見した際にとるべき対応や、当事者に接する際の医者やカウンセラーのあるべき態度などが議論 されました。
最後に、フロアの参加者からも具体的な質問や意見が活発に出され、この問題に対する関心の高さが伺 えました。 以下に掲げるのは、前半の講演部分をテープ起こししたものをもとに、松本先生・林先生ご自身に書きおろしてい ただいたものです。