第4回公開講座

(2008年11月16日)

2008年11月16日、「関係障碍という視点からみた発達障碍〜発達障碍をめぐって現場の臨床家が語る〜」と題し、第4回公開講座を開催した。講師としてご講演いただいたのは、精神科医の小林隆児先生(大正大学教授、狛江のんびりクリニック勤務)と臨床心理士の栗原はるみ先生(狛江市教育研究所専門教育相談員)のお二人だった。

「発達障碍」という言葉が独り歩きして混乱し始めた現場の状況を踏まえ、小林先生からはあらためて「発達障碍とは何か」という問いが提起され、関係からみた発達障碍の理解や対応についてお話いただいた。また栗原先生には、地域の専門家ネットワークがどのように親を支援できるかの具体例をわかりやすく解説していただいた。その後、お二人に当心理教育相談室スタッフである田中千穂子が加わり、参加者との質疑応答が行われた。

参加者は定員ぎりぎりの130名に達し、学生だけでなく、多職種の専門家や当事者など、発達障碍に関心を寄せる方々すべてにとって、有意義で刺激的な講演会となった。