当相談室でのご相談と
来談者の相談記録や
検査結果等の取り扱いについて

2021年8月 心理教育相談室室長

【当相談室でのご相談について】

 

当相談室は,臨床心理援助専門職としての教育訓練を受けている大学院学生の教育研究の場として設置された,本研究科附属の相談機関です。当相談室の相談員は,本研究科臨床心理学コースに所属する大学院学生および研究員となります。相談員は,臨床心理学コース教員の指導を受けながら相談活動を実施します。

当相談室は医療機関ではなく,健康保険の適用はありません。医療的対応が必要と考えられる場合には,医療機関をご紹介いたします。

相談に関しては,別紙に定められた相談の種類に応じて料金を頂きます。該当する相談の種類については,担当の相談員からご説明します。

ご相談に関する秘密は守ります。ただし,自傷他害などの重大な緊急事態の場合や,警察・裁判所等からの照会があった場合には,ご本人の同意を得るよう努めますが,やむを得ず情報を提供する場合があります。

   

【相談記録や検査結果等の取り扱いについて】

 

当相談室では,来談者の貴重な記録や検査結果等を相談援助のためだけでなく,臨床の知見をより良い援助の開発や発展に還元するために,教育や研究にも使用させていただきたいと思いますので,来談者の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

1.来談者の相談記録・検査結果等の使用

来談者の相談記録や検査結果は,各種法令や倫理指針に基づいて,特定の個人が識別可能となる情報を削除したうえで,次の目的で利用されます。

  1. 心理教育相談室での利用
    1. 来談者がお受けになる面接・相談
    2. 来談者に関係する管理運営業務(会計・経理,サービスの向上等)
    3. 来談者がお受けになるサービスや業務の維持・改善のための基礎資料
  2. 心理教育相談室及び心理教育相談室外での利用
    1. 学生の実習への協力
    2. 症例に基づく研究(学術雑誌,学会,データベース上での研究発表を含む)
    3. 外部監査機関への情報提供

特定の個人が識別可能となる情報を使用せざるを得ない研究を行う場合には,個別にご連絡し,説明いたします。来談者の皆様は,説明をお聞きになった上で,自由意思のもとに,同意するか同意しないかを決めていただくことができます。

また,特定の研究に使用する場合には,研究プロジェクト毎にウェブサイトでお知らせいたしますので,ウェブサイトの「現在実施中の個別研究プロジェクト」を随時ご確認ください。個別の研究プロジェクトについては,研究プロジェクト毎に同意の意思を表明することができます。

 

2.同意の任意性

同意いただき相談を申し込まれるかどうかは,皆様の自由意思に委ねられています。もし同意できない場合は,その旨を心理教育相談室にお申し出ください。同意しなかった場合でも,来談者の方の不利益になることはありません。なお,同意しない場合には,ご意向を確認するための書類をご提出いただきます。

 

3.その他

この研究活動は,東京大学倫理審査専門委員会の承認を受けて実施するものです。ご意見,ご質問などがございましたら,お気軽に下記までお寄せください。

   

【非常事態発生時の対応について】

 

当相談室では、大震災をはじめとした非常事態が発生した際には、相談室HPにて緊急の休室等について掲示いたします。来談を迷われた際には、当HPをご覧ください。

なお、何らかのトラブルで、上記の対応ができない場合もございます。判断に迷われたり、身の危険を感じたりするような場合には、無理に来談をせずに、再度面接を設定していただけますと幸いです。皆様のご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。