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認知科学会「芸術と情動」分科会主催で、以下のシンポジウムを開催します。
タイトル:「ことばの表現が生まれる舞台裏」
企画・司会:岡田猛・工藤彰(東京大学)
日時:2015年10月31日(土) 1時から4時まで
場所:東京大学教育学部156号教室 (教育学部玄関の扉は12時半から16時半まで開い
ております)
入場無料
主旨:小説家や戯曲作家の体験談や小説創作過程や即興演劇過程の認知科学的分析等
に基づいて,小説や戯曲,演劇等のことばを用いた芸術表現が生まれるプロセスにつ
いて考察する。このシンポジウムにより、言葉の表現を最終形態とする小説から,身
体表現を通して実演される演劇まで,異なる様相を持ったことばの表現の生成過程の
共通点と相違点について示唆が得られると思われる。
話題提供者と内容:
1)堀田あけみ(椙山女学園大学) 小説家による自身の創作過程についての話
2)工藤彰(東京大学) 小説創作における推敲の認知科学的研究
3)鈴木聡(劇団ラッパ屋) 戯曲作家による自身の創作過程についての話
4)絹川友梨(東京大学) 即興演劇の創作過程に関する認知科学的研究
堀田あけみ氏は,心理学のバックグラウンドと小説家としての経験をお持ちで,現
在,椙山女学園大学では小説創作の方法を教えていらっしゃる方です。デビュー作の
「あいこ16歳」は文藝賞を受賞し,映画化もされています。
鈴木聡氏は,演劇,映画,テレビドラマ,新作落語の脚本執筆など幅広く活躍する戯
曲作家です。グループる・ぱる「八百屋のお告げ」で第41回紀伊國屋演劇賞個人賞,
劇団青年座「をんな善哉」で第15回鶴屋南北戯曲賞を受賞。
絹川友梨氏は,東京大学学際情報学府の院生で,即興演劇の俳優,ワークショップデ
ザイナーとしても活躍しています。大学院では,即興演劇のビデオ記録とその俳優の
内省報告に基づいて,演劇表現が生まれるプロセスを分析しています。
工藤彰は東京大学の特任助教で,小説家の推敲過程についての研究を行っています。
認知科学の次号掲載の論文は、作家の舞城王太郎さんによる短編の推敲プロセスを数
量的に分析したものです。