例年、市川研究室では教育研究交流会を開催しておりますが、本年は耐震工事の関係で規模を縮小する都合上、交流会ではなく認知カウンセリング講習会を開催することになりました。参加は無料で、定員30名となっております。
以下、詳細をお知らせしますので、ご興味のある方は是非お早めにお申し込みください。
第1回認知カウンセリング講習会(初級者向け)
─自立した学習者を育てる個別学習相談の技法─
日時:2016年6月18日(土)10:00-18:00(終了後、1時間程度の茶話会)
場所:文京区教育センター 南棟3階 ふれあい学級フロア
■ 企画趣旨 ■
心理学を生かした個別学習相談である認知カウンセリングの診断の視点や技法について学ぶ機会を提供する。ワークショップやロールプレイ、事例検討を交えて具体的に認知カウンセリングの理論や発想を共有する。
■ 対象者 ■
本講習会は、認知カウンセリングを初めて学ぶ方向けの初級講座です。
主な対象は、以下の通りです。
・小・中・高校生の学習支援をしている大学生
・個別学習指導の方法に関心のある学校教員・研究者
■ プログラム ■
10:00-10:10 開会挨拶
10:00-12:00 @診断の視点と技法の習得を目指したワークショップ
12:00-13:00 休憩
13:00-15:15 Aロールプレイによる実践力向上
15:15-15:30 休憩
15:30-17:15 B事例検討会
17:15-18:15 閉会挨拶後、茶話会
※講習会が以前お伝えしていた時間より1時間ほど早く終了致します。
ご確認よろしくお願いします。
(2016/6/1更新)
〈 企画概要 〉
@【診断の視点と技法の習得を目指したワークショップ】
認知心理学を活かした個別学習相談である認知カウンセリングは、学習法の改善等も視野に入れて指導し、学習者の自立を目指している点に特徴がある。
また、こうした目的を達成するために、授業の受け方や家庭での学習の仕方、勉強に対する考え方などに問題がないかを診断する。さらに、効果的な学習方法を自発的に使える
ようになることを目標に、継続的に働きかけていく。こうした認知カウンセリングにおける診断の視点や基本的な技法を、ワークショップ形式で学ぶ。
A【ロールプレイによる実践力向上】
認知カウンセリングにおける診断の視点や技法を学んでも、すぐに指導に結びつけるのは難しい。そこで、3人一組になって子ども役、指導役、観察役を設けた
ロールプレイに取り組んでもらう。子ども役には、特定のつまずきを想定してもらう。こうしたつまずきを適切に見抜き、習者の自立につながるような教訓を引き出す
ことができるかをより実践的に体験し、実践力の向上を目指す。
B【事例検討会】
実際の認知カウンセリングの事例を3つ取り上げ、分科会形式でケース検討会を行う。ここでの事例は、小学校国語、中学校数学、高校社会を予定している。認知カウンセリングらしいと考えられる事例を紹介し、そこから発想の特徴などを読み取るとともに、「自分だったらこのように指導する」というように、代替案を考えながら参加するというケース検討会の特徴について体験してもらう予定である。
●分科会概要●
---------------------------------------------------------------------
総合司会 瀬尾美紀子(日本女子大学)
第1分科会
発表者 犬塚美輪(大正大学) 小学校国語に関する事例
ファシリテーター 深谷達史(群馬大学)
第2分科会
発表者 植阪友理(東京大学) 中学校数学に関する事例
ファシリテーター 福田麻莉(東京大学)
第3分科会
発表者 末次 伶(東京大学) 高校社会に関する事例
ファシリテーター 篠ヶ谷圭太(日本大学)
---------------------------------------------------------------------
奮ってご参加くださいますよう,お願い申し上げます。
東京大学 大学院教育学研究科
市川 伸一
|