問題を解いた後に、「なぜはじめは解けなかったのか」と問う。問題をやりっぱなしにするのではなく、一般化したルールの形で教訓を抽出しておき、1問問題を解くごとに自分はどういう点で賢くなったのかを明らかにする。正答できたか否かよりも、教訓を引き出せたかどうかが学習の成果であると考えるように仕向ける。二要因モデルの訓練志向に対応する。具体的には以下のようなものがある。
@間違えたら「しめた」と思う
A丸暗記するのではなく理解する
B結果だけでなく,途中のやり方・考え方が大切である
C自分の勉強の仕方を工夫する
さらに具体的には,
@教科書を読むとき,言葉の説明と具体例を見る
Aなぜ間違えたかを考えて,メモしておく
B間違えたところは目立つようにしておいてまたやり直す
このような方略で自分の知識の改善を図ることが大切である。
また,そのためにカウンセラーは折に触れて学習法を指導することや,授業の他に別途講座を開くなどの努力をすることが大切である。