コミュニケーションの定義
コミュニケーションとは簡単に定義できるものではなく、国語大辞典(小学館)によると「コミュニケーションとは特定の刺激によって互いにある意味内容を交換すること」と非常に曖昧な表現となっており、はっきりとした簡潔な定義は存在しない。
これはなぜかというとコミュニケーションというのは、様々な場面で用いられ、その用いられる場面により目的が非常に異なるからであろう。
例えば、日常生活では親子の何気ない会話でもコミュニケーションと言われるかもしれない。
しかし、ビジネスの場面では、自分から人間関係を積極的に作っていく行為のことを指すこともあるようだ。
また、カウンセラーや臨床心理士に代表される医療の現場では、患者を元気付けたり容態を判断するための情報収集に用いられるだろう。
そして男女の間では、お互いの仲を深めることために用いられる。
このように、コミュニケーションを使う場面は多くその目的も非常にバラバラである。
そして、コミュケーションは使う媒体も多種多様である。
中でも一番単純なものは、面と向かった会話であろう。
しかし、そうではなく電話越しでもコミュニケーションであるし、最近では電子メールも頻繁に用いられる。
また、テレビやラジオ、インターネットなどのメディアを通して行われるマスコミュニケーションも、一例である。
このように、コミュニケーションは様々に姿を変えて私たちの生活に関わっているのである。
そこで、我々の研究では、コミュニケーションの代表的な特徴を挙げることによってその定義としたい。
@ 必ず媒体を介して行われ、その媒体の種類は様々である。
A 発信側と受信側がいる
B 発信側と受信側が、交互に入れ替わり、相互の情報の伝達を前提とされている
しかし,あくまでもコミュニケーションとは,複雑多岐に渡るものであり,これによってすべてを網羅するものではないことを了承されたい。