はじめに

あなたは学校で何をしたいですか?あなたに子どもがいたら学校で何をしてほしいでしょう?私たちは学校で何を学ぶのでしょう? 学習指導要領はその一つの手がかりです。

そもそも最初の学習指導要領では、来年からは学習指導要領は定めない、学校ごとに判断するように、とされていたのでした。しかし、当時の国民の要望などから、続くことになり、歴史の中で様々な変遷を経ます。

数学も内容が様々に変化します。実用的なことを重んじる時代、現代数学の発展を取り入れようとする時代、受験競争が批判される時代、学力低下が叫ばれる時代…

かつて数学教育において初等幾何は中心的なものの一つでした。その重要性は薄れないものの、現在ではかつて程の時間は割かれていません。複素数、複素数平面は時代によって、入ったり、入らなかったりです。2乗して-1になる数!こういう数とその世界、あなたはどう思いますか?時代が下る程重要性が増すものもあります。ベクトルや統計はその例です。

新たな考え方によって今まで見ていた世界が変わって見えるー
このホームページは数学教育の今昔を検討します。


東京大学 教育学部 学校教育学コース 高池建彦 久保圭一

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