個人的な話になってしまうが、自分は中学から私立の中高一貫校に通い、大学からは東京大学に通っています。そして、大学では運動会アメリカンフットボール部に所属し、大学生活のほとんどをチームメイトと一緒にすごしています。そんななか、久しぶりに小学校のときの同窓会に行き、いろいろな人の話を聞いていて思ったことは無気力な友人が多いということででした。彼らの多くはすでに自分の可能性の小ささを知るというよりは、自分の可能性をあきらめているように思えました。
そこで感じたことは、自分の可能性にあきらめる前に、自ら積極的に学ぼうとしたり、努力したり、問題解決などに正面から取り組むことが重要であるということです。では、どのように自分、あるいは他人が動機付ければ、人は自ら積極的に学ぼうとしたり、努力したり、問題解決などに正面から取り組むのでしょうか。
このHPでは、この問いに対して勉強というフィールドにおける動機づけ、すなわち学習意欲の向上という観点から考えていきます。そして、学習意欲の向上について、理論と実践に分けて考察します。理論編では社会学的にマクロな視点から学習意欲を捉え、また、(教育)心理学分野における動機づけ理論を整理して、ミクロな視点からも学習意欲を捉えます。実践編では、理論を踏まえて個別指導と集団指導の場面において実践を行います。
小関 友一