障害者スポーツの実際

障害者スポーツは国内外で広く多種多様に繰り広げられています。特徴のある主な大会としては以下の二つがあげられます。この二つの着眼点はエリートスポーツをめざすか、障害者の社会参加を促すかというところであるといえます。

@パラリンピック
国際パラリンピック委員会(IPC)が主催する障害者による世界最高峰の競技大会です。1960年にローマで開催された国際ストーク・マンデビル大会が第1回大会となって以後発展してきました。最初はリハビリのためにスポーツを利用するという趣旨で大会は行われていました。その後、大会の規模が大きくなり、国際化が進むにつれ、競技大会としての性格を強め、障害者におけるスポーツエリートの大会として、世界中の一流選手がしのぎを削っています。パラリンピックという名称はもうひとつのオリンピックという意味を持っています。

Aフェスピック競技大会
東アジア、南太平洋諸国における障害者のスポーツの普及をめざして1975年5月に設立されたフェスピック連盟が主催する大会。第1回大会は1975年に大分県で開催されました。以降、パラリンピック夏季大会の中間年に行われている。最大の特徴はエリートスポーツをめざすパラリンピックとは一線を画し、スポーツを通じた障害者の社会参加の推進をめざすということを理念にしているという点ではないでしょうか。

その他にも、大小いろいろなスポーツ大会が全国各地、世界各地で行われており、障害者による非常に活発なスポーツ活動が展開されています。

また、競技についても世界中でさまざまな競技が行われており、生涯スポーツは日々浸透しつつあります。基本的には健常者がおこなっている競技に準じてルールや用具を障害にあわせて調整したりしていますが、障害者独自の競技を開発している場合もあります。

大会や競技については、日本障害者協会の方に非常に詳しい説明があります。

リンク
日本障害者協会