eラーニングとは
〜その定義と歴史〜

○定義
Eラーニングとは
1 コンピューターやテレビ等の情報技術のネットワーク、コミュニケーションを用いた
2 学習者自身の意志による主体的な学習
のことです。少しずつ説明すると・・・
ウェブを用いたもの(WBT=Web Based Training)だけがEラーニングだと思っている人も多いでしょう。確かにWBTはEラーニングの最も代表的なものですが、通信教育や、ケーブルテレビなどによる学習もEラーニングの一つです。
一方、テレビの番組をただぼーっと聞き流しているだけ、というのはEラーニングとは呼びません。学習者が、自分の目標と意志を持って取り組んでいなければ成りません。
まさに「ネットワークによる自己学習」と言えるでしょう。


○歴史と広がり
eラーニングは、アメリカにおける大学やベンチャー企業の事業化などで注目を集めました。

その後日本でも、近年のPC・インターネットの各家庭・学校への普及に伴い、大学など各種高等教育や企業内教育、専修・各種学校教育において急速に広まりつつあります。一昔前は、大学生による調べ物といえば、図書館が使われましたが、最近ではまずネットで検索してから、という人も少なくないでしょう。入社前研修などにeラーニングを導入する企業も年々増えています。先進学習基盤協議会の調査では、'01年のWBT(Web Based Training)の市場規模は150億円強に過ぎないが、'05年には約560億円、'07年には970億円になると予測しています。

(Eラーニングというと、企業内教育の話も多いのですが、このHPでは「自己学習」との関連の中で、主に学校教育におけるEラーニングについて触れていきます。)
行政の取り組みについても、「e-Japan戦略」及び「e-Japan重点計画」に基づくe-Japan2002プログラム※1 の中で@学校教育の情報化AIT学習機会の提供B専門的な知識または技術を有する創造的な人材の育成、の3つが取り上げられるなど、情報技術に対する注目が高まっているのがわかります。また2001年のASEAN及び日中韓経済大臣閣僚会議で、「アジアEラーニング構想」が日本によって提案され承認されるなど、周辺諸国との連携も進んでいます。

参考文献
※1「e-Japan戦略」及び「e-Japan重点計画」に基づくe-Japan2002プログラム http://www.kantei.go.jp/jp/it/network/dai5/5siryou2.html参照