時期 | 内容 | |
学歴 | 1988 | 東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程修了(教育学博士) |
職歴 | (東京大学学生相談所Co、ハーバード大学医学部付属ケンブリッジ病院MFT研修等を経て) | |
1995-1998 | 東京大学大学院教育学研究科心理教育相談室助手 | |
1998-2002 | 東京都立大学人文学部心理学専攻助教授 | |
2002-2005 | 上智大学文学部助教授 | |
2005-2008 | 東京大学大学院教育学研究科助教授(2007年度より名称変更で准教授) | |
2008.07- | 同教授、現在に至る |
所属学会 |
日本家族心理学会 常任理事 日本家族研究・家族療法学会 評議員 日本家族心理士・家族相談士認定協会 常任理事 日本心理臨床学会 日本教育心理学会 日本心理学会 SEPI AAFMT |
研究テーマ | 内容 |
心理療法の統合 | 1980年代以降盛んになった心理療法統合への関心。臨床上の工夫に始まり、統合の視点に基づく研究が展開する時代へ。医療や学校現場、生活の場で行われる援助実践の特徴と限界・可能性は何か。 ◆関係系中心の実践的統合(システミックな統合) ◆思春期の子どもと青年が示す心理的問題への統合的アプローチの開発 ◆個人面接と家族面接の効果的併用とは |
家族療法(システミックセラピー)の教育トレーニングシステムの構築 | 学ぶ機会がいまなお限られているシステミックセラピーについて、わが国の臨床実践に欠かせないという考えから、トレーニングシステムおよび学習プログラムの構築をねらいとする。 ◆臨床心理士養成課程における家族療法トレーニングの実際 ◆臨床心理士の成長と発達 初めてのケース担当から、親面接、家族面接へ:その都度、何を習得するのか? ◆家族面接のプロセス研究への関心 |
アサーション、アサーティブネスの実践と研究 | アサ―ティヴなコミュニケーションと自尊感情が相互にもたらし合う効果、面接室におけるコミュニケーションおよび治療的会話への関心。 ◆アサーション、アサーティブな親子関係、家族関係 ◆変化につながる会話、つながらない会話 |
著書・共編著など |
中釜洋子 2010 『個人療法と家族療法をつなぐ―関係系志向の実践的統合』 東京大学出版会 ここ10数年の研究テーマを単著にまとめました。個人面接と家族合同面接を組み合わせると面接の場がどのように変化して、プロセスにいかなる影響が及ぶか?心理療法の統合という研究領域のなかで、とりわけシステミックな統合について著した一冊と位置づけることが出来ます。 |
DVD 生島企画 後藤雅弘監修 中村伸一・福島和女・中釜洋子 『私の家族面接:初回面接の実際』 家族療法学会第*回大会を記念し大会長・生島 が実現化したプロジェクトです。問題に近づくための道は複数あること、それらは全くバラバラなわけでなく、何らかの共通点が認められることの二つを伝えてくれる画期的な企画と思います。いい意味でチャレンジングな経験でもありました。 |
近藤邦夫著/保坂亨・堀田香織・中釜洋子・齋藤憲司・高田治編 2010 『近藤邦夫論考集:学校臨床心理学への歩み―子ども達との出会い、教師達との出会い』 福村出版 大学院時代の仲間たちが口火を切り、嬉々として集まり、恩師である近藤邦夫先生(東京大学名誉教授)の論考集を編みました。学校の臨床心理学に関心がある方々に贈る必読書です。今なお新しい学校・教師・子ども理解の視点が複数得られます。 |
中釜洋子 2008 『家族のための心理援助』 金剛出版 「家族療法の諸理論を統合的に学べる日本語の本があればいいのに」という強い思いから著した一冊です。何より工夫したのは、各章に一箇所ずつ、面接場面からのvienettを入れたことです。読みやすく親しみやすいと感じながら、家族療法の勉強を始めていただけると思います。 |
中釜洋子・高田治・齋藤憲司 2008 『心理援助のネットワークづくり―<関係系>の心理臨床』 東大出版会 家族臨床、****、学生相談を生業とする三人の著者が定期的に集まって、それぞれの臨床の場について、また、実践の特徴について、思っていることを忌憚なく語るという繰り返しの中で生まれた本です。関係系(=関係システム)という言葉を副題に入れました。 |
中釜洋子・野末武義・布柴靖枝・無藤清子 2008 『家族心理学―家族システムの発達と臨床的援助』 有斐閣 |
平木典子・中釜洋子 2006 『家族の心理?家族への理解を深めるために』 サインス社 |
沢崎俊之・中釜洋子・斎藤憲司・高田治 2002 『学校臨床そして生きる場への援助』 日本評論社 |
園田雅代・中釜洋子・沢崎俊之 2002 『教師のためのアサーション』 金子書房 |
中釜洋子 2001 『いま家族援助が求められるとき 家族への支援・家族との問題解決:シリーズ心理臨床セミナーD』 垣内出版 |
園田雅代・中釜洋子 2000 『子どものためのアサーション(自己表現)グループワーク 自分も相手も大切にする学級づくり』 日精研心理臨床センター |
園田雅代・中釜洋子共訳 1995 『わたしらしさの発見シリーズ5:アサーティブ・ウーマン ―自分も相手も大切にする自己表現―』 誠信書房 (S・フェルプス、N・オースティン著 1975,1987『The Assertive Woman』 Impact Publishers, Inc. ) |
中釜洋子翻訳 1994 『わたしらしさの発見シリーズ4:親密さのダンス ―身近な人間関係を変える―』 誠信書房 302p. (ハリエット・G・レーナー著 1989 『The Dance of Intimacy』 Harper & Row Publishers, Inc.) |
予告編 (2010秋に出版予定) ミニューチン他の最新書の翻訳が金剛出版から、中村伸一+中釜の共監訳で出ます。 |
ここ数年の主要論文を各年5点 | |
2010 | 「臨床心理学の中で質的データをどう扱うか?:事例研究から質的研究へ」 東大コース紀要のエッセイ 「解題:深い子ども理解から広くて深い理解への道」 近藤邦夫著/保坂亨・堀田香織・中釜洋子他編 『近藤邦夫論考集:学校臨床心理学への歩みー子ども達との出会い、教師達との出会い』 福村出版 224-228/440p. 「親子関係の隠れた病理」 柏木惠子編著 『よくわかる家族心理学』 ミネルヴァ書房 p.186?187-217 「いまどきの家族・いまどきの子育てをめぐって」 月刊母子保健 第609号 p.8-9 「私の家族療法理論」 大会シンポジウムU(説き明かし・私の家族面接) 家族療法研究 第27巻第1号 p.27 |
2009 | 「家族の視点からとらえた主体の危機と臨床」 秦野悦子・須田治・本郷一夫 『シリーズ子どもへの発達支援のエッセンス 第2巻 須田治編 情動的な人間関係の問題への対応』 p.178-204 小原千郷・中釜洋子 「ケースの見方・考え方]]Z-3 母親との関係改善を望んだ神経性食欲不振症の一例」 精神療法 vol.35 no.4 p.523-532 大恊ト・田附あえか・高田治・中釜洋子 「ケースの見方・考え方]]Z-2 児童養護施設で暮らす子どもとその家族の心理援助?子どもと家族の想いをつなぐためにー」 精神療法 vol.35 no.3 p.377-386 大西真美・中釜洋子 「発達障害と家族ストレス」 日本家族心理学会編集 家族心理学年報27 家族のストレス 金子書房 p.116-129 田附あえか・大恊ト・塩谷隼平・古館有希子・中釜洋子 「ケースの見方・考え方]]Z?1 マルトリートメントを受けていた男子児童と家族への支援」 精神療法 vol.35 no.2 p.87-96 |
2008 | 遊佐安一郎・石井千賀子・田村毅・小笠原知子・中釜洋子・吉川悟・高橋規子 「国際ケースカンファランス」 家族療法研究 vol.25, no.3. p.33-41 「明るい家庭を求めて 家族療法/家族心理学の立場から」 日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会誌 vol.6, no.3. p.280-283 「個人面接と家族面接の統合―あるひきこもり青年と家族の心理援助実践の分析から」 家族心理学研究 vol.22, no.1. p.28-40 「家族心理学における統合的視点」 日本家族心理学会設立25周年記念特集号 家族心理学と現代社会 日本家族心理学会編集 家族心理学年報26 金子書房 p.16-30 「家族のための心理援助?11.〜12.」 臨床心理学 vol.8, no.1〜2. 金剛出版 |
2007 | 「家族のための心理援助?5.〜10.」 臨床心理学 vol.7 no.1〜 6. 金剛出版 宮地尚子・中村正・中釜洋子・田村毅・後藤雅博 「ジェンダーと家族療法」 家族療法研究 vol.24, no.2. p.20-44 「子育て支援の心理教育」 日本家族心理学会編集 家族心理学年報25 家族支援の心理教育?その考え方と方法 金子書房 p.34-45 「心理療法の統合の新しい動向?個人と家族の両方に焦点をあてる」 精神療法 vol.33, no.1, p.30-39 金剛出版 「家族をつなぐ女性?家族の発達という視点から」園田雅代・平木典子・下山晴彦編著 『女性の発達臨床心理学』 金剛出版 62?73/201 |
2006 | 2006.11. 「家族のための心理援助?1.〜4.」 臨床心理学 vol.6, no.3〜6 金剛出版 「家族心理学の立場からみた子どものこころの問題」 小児内科 vol.38, no.1, p.29-33 「関係性への心理援助?これからの<家族療法>」 村瀬嘉代子監修 『家族の変容とこころ』 新曜社 p.133-157 「夫婦問題(カップル・カウンセリング)の事例研究」 (亀口憲治編) 現代のエスプリ別冊 『臨床行為研究セミナー』 至文堂 p.198-207 亀口・狩野・中釜・能智 「座談会:臨床心理行為とは何か」 (亀口憲治編) 現代のエスプリ別冊 『臨床行為研究セミナー』 至文堂 p.9-37 |