東京大学大学院教育学研究科 バリアフリー教育開発研究センター

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インクルーシブ

インクルーシブ教育研究

私たちが目指すもの:インクルーシブな学校づくり研究

 国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも掲げられた「包摂的且つ公平で質の高い教育」をすべての人々に対して達成するために、日本の学校教育は岐路に立たされているといえます。国連の「障害者の権利に関する条約」の批准、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」や「子どもの貧困対策に関する法律」の施行、さらには文部科学省による性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」の周知などを受け、近年、これまで排除・周辺化されてきた社会的マイノリティも、当たり前に共に学べる学校づくりが求められてきています。一方学校現場では、教員の働き方の問題に加えて、新たな社会的要請への対応を迫られる中で、学校現場だけがもしくは研究者のみが、今後の教育の課題と向き合っていくことは限界にきています。私たちは学校現場との連携・協力の下に研究を進めることによって、学校現場と研究的知見の双方を相乗的に発展させながら、インクルーシブな学校づくりの研究に取り組んでいきます。

研究プロジェクト

(1)基礎調査・研究の実施

 日本の教育の現状と社会的マイノリティの位置、国際的動向等、インクルーシブな学校づくりの基礎となる調査・研究を実施する。

  • 特別支援教育を中心とする教員養成課程の現状調査(2017年4月~3月)
    レビュー 「教育における『インクルージョン』をめぐる議論について」(内部研究会 2018年5月2日実施)
(2)Good Practice事例調査・研究の実施

 特に大阪府等において既に行われてきたインクルーシブな学校づくりの実践の調査を実施し、研究知見を整理・発信する。

  • 大空小学校におけるインクルーシブな教育実践を紹介(シンポジウム 2018年2月)
  • インクルーシブな高校に関する研究(2017年10月~)
(3)パイロット研究の実施

 インクルーシブな学校づくりの経験が浅いもしくは新たに始めようとする学校や教員の協力の下に、既存事例とは地域的特徴や課題認識の異なる現場におけるインクルーシブな学校づくりのあり方について探求する。

  • 「みんなの学校」式特別支援教育概論研究会(2018年4月~7月)
  • 大阪府以外の地域におけるインクルーシブな取り組みの視察調査(2017年11月~)
(4)研究会・研修会の実施

 学校現場と研究者との知見の共有化および本プロジェクトを通じて見いだされた知見の発信・活用のために、公開研究会・研修会を開催する。

  • 本研究プロジェクト担当教員、文部科学省、来場者の3者によるインクルーシブ教育の展望に関わるディスカッションの実施(シンポジウム 2018年3月)