この研究は、出産予定日よりも21〜42日早く生まれた赤ちゃんにお願いするものです |
映像を見ているときの脳の活動の変化を調べる研究
(1)脳の活動を調べる装置について
(2)同装置を使った研究の目的や方法
*研究そのものは20分程度でおしまいになりますが、途中、赤ちゃんの様子を拝見しながら気分転換の休憩を取ったり、授乳やおむつの交換をお願いしたりすることがございますので、50分程度の所要時間をお心積もりいただければと思います。
@映像を見ているときの脳の活動の変化を調べる研究
(1)脳の活動を調べる装置について
<しくみ>
装置は光トポグラフィと呼ばれるものです。この装置から出る近赤外光を頭皮の上から照らすことによって、脳の表面を走る血管の血液中における酸素化ヘモグロビンおよび脱酸素化ヘモグロビンの相対的な変化量を調べることができます。その変化量から、大脳皮質にある神経細胞が活発に活動しているかどうかを推定することができるのです。
<安全性>
光トポグラフィで用いている光は、太陽光線にも含まれる波長のものです。光の強さは非常に弱く、直射日光を浴びたときの数%の影響しかないと考えられます。熱いとか痛いといった不快感はありません。
研究を始めます前に、保護者様に光トポグラフィ装置や、実際に頭皮に当てるプローブと呼ばれる部分を見たり、触ったりしていただきながら、安全性について詳しくご説明いたします。プローブは頭を一周するハチマキのような形をしています。
研究実施中、保護者様は赤ちゃんと一緒の部屋にいらしていただくことができます。部屋はじゅうたん敷きになっており、衛生管理上の理由から靴をお脱ぎいただいております。
赤ちゃんは起きているとき、さまざまなモノを見て、いろいろなことを学習していきます。しかし、赤ちゃんがモノを見ているとき、脳がどのような活動をしているのかは、実はまだよく分かっていません。そこで、赤ちゃんに2種類の映像(カラフルなおもちゃが揺れている映像と、白と黒が反転する格子模様の映像)をご覧いただき、脳の活動の違いを光トポグラフィを使って調べます。
本研究では、少し早めに生まれた3ヶ月齢の赤ちゃんを対象としています。
具体的にはまずスタッフが赤ちゃんを抱き、モニタの前の椅子に座ります。次に、赤ちゃんの頭に光トポグラフィのプローブをつけさせていただき、準備完了です。測定にかかる時間は約3分間です。