2013年度 東京大学教育学研究科学校教育高度化センター後援シンポジウム

学習方略研究における理論と実践の新たな展開

information



ご挨拶

 本シンポジウムは、近年盛んになっている学習方略研究の未来を見据え、理論と実践の両面から提案を行うものとなっています。また、科学研究費補助金 基盤研究B「学習方略の自発的利用促進メカニズムの解明と学校教育への展開」(代表 Emmanuel Manalo, 早稲田大学教授)における3年目の成果発表でもあります。年度末のお忙しい時期かとは思いますが、学校の先生方、研究者の方々など、数多くのご参加をお待ちしております。
 なお、本シンポジウムは、東京大学市川伸一教授主催の認知カウンセリング研究会と上記の科研基盤Bによる共催、東京大学教育学研究科学校教育高度化センターの後援によるシンポジウムとなります。

ご案内

 自立した学習者であるためには、効果的な学習方法(学習方略)を身につけていることが不可欠です。学習方略研究では、効果的な学習方法に結びつく要因の検討や、指導法の検討が盛んに行われてきています。また、近年では心理学的理論を踏まえて、学校現場においてより実践的な研究も行われるようになってきています。本シンポジウムでは、最新の研究知見について、理論と実践の両面から紹介します。


開催概要

日時:2014年3月8日(土) 午前9時半〜午後5時半
場所:東京大学赤門総合研究棟 2F A200番教室
入場料:無料  定員:70名 

ポスター [pdf形式]

※シンポジウム終了後、当日使用された発表資料を随時公開していきます。資料をご使用の際には、著作権に十分ご配慮ください。不明な点、不安な点、ご質問等がございましたら、問い合わせフォームをご利用ください。

プログラム

挨拶 

開会挨拶

 市川伸一 (東京大学)

午前(9:30-12:30):最新の心理学的研究知見の紹介

1. 学習方略の使用を促すメタ認知的アプローチ

 深谷達史 (日本学術振興会・法政大学)

2.学習者の質問方略使用を促す教員養成プログラムの開発

 小山義徳 (千葉大学)

3.教師の指導行動が学習者の予習に与える影響―予習方法の指導と授業方略に着目して―

 篠ケ谷圭太 (日本大学)

4.理科授業における教師の教授スタイルが生徒の学習方略使用に与える影響

 田中瑛津子 (東京大学)

5.定期テスト場面における方略使用を予測する要因の検討―テスト観と学習動機に着目して―

 鈴木雅之 (国立情報学研究所)

6.図表利用方略に関する研究の進展:目的や生徒同士のコミュニケーションによる影響

 Emmanuel Manalo (早稲田大学)

7.学習や問題解決における図の利用とその認知イメージ

 和嶋雄一郎 (東京大学)

午後(13:50-16:00):理論とデータを踏まえた実践的研究の紹介

1.認知心理学者は日本の学習方略教育にどう関わってきたか

 市川伸一 (東京大学)

2.学習力を育てる中学校教育プログラムの開発―「教訓帰納」と「記憶の精緻化」方略の自発的利用をめざして―

 瀬尾美紀子 (日本女子大学)

3.一斉授業と家庭学習を通じたメタ認知の育成―柏島小学校実践の分析から―

 植阪友理 (東京大学)


総合討論(16:00-17:30)

まとめと閉会挨拶

 Emmanuel Manalo (早稲田大学)

※敬称略

※終了後、参加費無料の1時間程度の茶話会を予定しております。

参加方法

事前申込制 ※当日参加も可能ですが、70名を超えていた場合にはお断りさせていただく場合もありますので、できるだけ事前のご登録をお願いいたします。

参加手続き

    以下の参加登録フォームより、お名前、ご所属、連絡先(電子メールアドレス)、茶話会への出欠をご記入の上、お申し込み下さい。「登録が完了しました」の画面が表示されればお申し込みは受理されたことになります。尚、先着順となりますのでご了承下さい。

    ※フォームがうまく機能しない、等トラブルや疑問などありましたら、お手数ですがメール(learning@p.u-tokyo.ac.jp)にてご連絡頂けますようお願い致します。