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研究と実践をつなぐ

実践性を重視する実践的研究と科学性を重視する心理学研究は、どのような関係をもつのが望ましいのでしょうか。ここで留意しなければならないのは、実践的研究は大別して2種類のあり方があるということです。

ひとつは、現実に介入する実践を行いながら研究するあり方です。これは、「実践を通しての研究」であり、純粋な実践型研究である。この場合、実践者が同時に研究者となります。それに対して研究者が実践活動そのものから離れ、実践活動を客観的対象として研究するあり方があります。これは、「実践に関する研究」であり、準実践型研究といえるものです。この場合、研究者は、実践者と異なる立場に位置し、実践活動を実験型研究や調査型研究によって科学的に研究するということになります。実践が、実験や調査と重なる領域の研究です。

このような枠組みで考えた場合、実践的研究においては、必ずしも実践性と科学性が対立するものとなりません。「実践を通しての研究」で何らかの仮説やモデルを生成し、「実践に関する研究」でそのモデルを検証するというということも可能です。この場合、仮説生成型研究と仮説検証型研究を統合する研究を構成できます。このように「実践を通しての研究」と「実践に関する研究」を循環的に組み合わせることで、全体として実践性と科学性を統合した臨床研究を発展させることが可能となります。

そのような研究方法として、実践者と研究者が協働して統合的な実践研究を構成するアクションリサーチがあります。このような統合的な研究においては、実践者や研究者の協働ということが重要なテーマとなります。研究の在り方として基本研究となる「実践を通しての研究」と、関連研究となる「実践に関する研究」の2種があり、その両者が循環的に組み合うことで臨床心理学研究全体が構成されます。「実践を通しての研究」とは、研究者が実践を行いつつ研究する在り方です。それに対して「実践に関する研究」は、研究者が実践活動から離れ、実践活動を客観的対象として、実験や調査によって研究する在り方です。

このような枠組みで考えるならば、「実践を通しての研究」で何らかのモデルを構成し、「実践に関する研究」でそのモデルを検討し、それらを循環的に組み合わせることで新たなモデルを生成し、検証する臨床心理学研究が可能となります。

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