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下山研究室の概要
授業の様子
臨床心理学には、さまざまな領域があります。そこで、下山研究室では、それらの多様な領域をカバーしつつ、全体を生物-心理-社会モデルに基づいて統合し、臨床心理学の学問としての発展に貢献することを目的としています。
その際、単にさまざまな領域をまとめるというだけではなく、「人と人の間をつなぐこと、そして人と社会的資源をつなぐこと」を中心テーマとして重視する方針とし、そのための方法論として「つなぎモデル」を提唱しています。
つなぎモデルは、1)個人と社会をつなぐ、2)研究と実践をつなぐ、3)教育訓練と臨床現場をつなぐ、という3つのポイントをもちます。1)では「個人心理療法と社会システム介入法の統合」、2)では「質的研究法と量的研究法の統合」、3)では「大学と現場を統合する研修システム」を活動の具体的目的としています。
また、下山研究室では、特定の心理療法の学派や技法を超えて、臨床心理学の理論と技能を統合するとともに、その教育訓練方法を開発することを目的としています。具体的には、次の4つのテーマを研究しています。
- 発達段階に適した心理援助方法の開発と、それに基づく実践プログラムの臨床研究。この数年は、特に子どもと若者のための認知行動療法プログラムの開発を行い、RCTによる効果研究を行っている。また、強迫性障害を抱える子どもの認知行動療法プログラムの臨床研究もすすめる。
- 個人療法とシステム療法を統合する「つなぎモデル」の臨床研究。特に重症の心理障害を抱える事例に対する介入モデルとしての有効性を検証しつつあり、今後理論化がテーマとなっている。
- 国際比較に基づいた、日本の文化や制度に適した臨床心理学教育のカリキュラム開発。特に英国との比較を中心に、臨床心理学の社会化過程を研究している。
- 認知行動療法の限界を超えるものとして、物語論の観点からの臨床心理学の体系化と、日本文化に適した臨床心理学モデルの生成。




