市川伸一(編)

 <認知カウンセリングについて>

認知カウンセリングとは、学習や理解といった認知的な問題をかかえる人に対する個別的な相談・支援を通じて認知心理学と教育実践を結びつけていこうとする研究活動です。

1989年に東京工業大学において目黒区と大田区の小・中・高校生を対象にした「夏休み休み学習相談室」が開かれました。その後、東京大学教育学部およびいくつかの学校で「学習相談室」として展開されています。

東京大学市川研究室では、月に一度、「認知カウンセリング研究会」が開催され、認知カウンセリングのケース検討や、学習指導に関する発表・討論を行っています。
   
 学習を支える認知カウンセリング
−心理学と教育の新たな接点−
 ブレーン出版 1993年
  本書は、認知カウンセリングの考え方と実践例を紹介したはじめての本として1993年に刊行され、順調に版を重ねましたが、印刷・販売元であるブレーン出版の倒産によって、絶版状態となっていました。

大学のゼミ等で使用したいという要望がありますので、pdfファイルを無償で参照・ダウンロードできるようにしました。ただし、個人的利用、教育的利用(教員研修を含む)、学術的利用以外の利用や無断転載を堅く禁じます。

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